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▼災害ボランティアセンター運営研修会にて

災害ボランティアセンター運営研修会にて/
山形県社会福祉協議会主催の研修会がありました。
 
これまでに年に4回程度のペースで継続されてきた研修会、昨年の発災以降途切れていましたが今回は、原点に立ち戻るかのような基礎編の開催となりました。
 
 

 
講師にはDコレクティブの千川原さん。
 

 

 
今回の東日本大震災では、災害VC(ボランティアセンター)の運営においてさまざまな問題と課題が見えたとする報告も多いのだそうです。
 
 

 
これまでの“振り返り”として、災害VCは何のために開設し運営するのか、そもそも福祉という言葉の意味は何かなど、大震災での対応を例に挙げながらの話しの後、今日のテーマの1つ目に移りました。
 

 

 
7〜8名程度のグループに分かれ、同じテーブルに座った人達が暮らす集落での出来事という設定で、川の氾濫による水害が発生します。
 

 

 

 
近所には寝たきりのおばあちゃん、難聴のおじいちゃんが暮らしている、そういった方々をだれがどうやってどこに避難させるのか、極めて具体的に当事者としてのシミュレーションが続きます。
 
 

 
実際に災害が起こった際にもし、このリストのように隣り近所の状況を常日頃から把握していたら、どれほど迅速に救助にむかえるか。
 
マニュアルや組織体制が出来ていたとしても、実際にはたまたまその場に居合わせた人達が考え行動することになる。まずは自分たちが被災者としてそのときどう行動するのかを学びました。
 
 
 
 

 

 
つづいてはテーマ2。被災した自分たちが、今度は災害VCを立ち上げるための準備をしなければなりません。
 
そのとき何が必要で、それをどこから調達するのか。
 
 

 
「講堂ボランティアセンター」設置にむけて、必要と思われる物資を付箋に書いて張り出していきます。
 

 
7グループあれば7通りのVCが出来上がります。
 
 
時間は刻々と過ぎて行きます、まってはくれません。
  

 
つぎは班編成とそのレイアウトを考えます。
 

 

 
災害支援のために全国から駆けつけてくださるボランティアの方を受け付け、ニーズに照らし合わせて振り分け、作業に送りだす。限られたスペースの中で効率よく的確に、そして不快なく気持ち良く対応するためにはどんな方が適任かまで考えます。
 

 
マニュアルを作っていたとしても、その時手元にマニュアルがあるとは限らない、ましてやマニュアルに書かれた組織どおりにそれぞれの担当者が集まれるわけがない、被災しているんだから。
 
想定どおりにいかないのが当たり前。想定内の災害なんてない。
 
 
それでも私たちはもしものときの備えとして、このようなトレーニングを続けていくべきだと思いました。 そして一人でも多くの方に“具体的”に意識してもらえるように、このような機会を継続していかなければならないと感じました。
 

 
 
「災害VCは地元の人が動かす」そうでなければ、地域の実情を理解できないまま、ニーズをとらえきれない支援になってしまう。
 
 
「一度動き出したら流れに任せるしかない」知らない者同士で運営するVCでは、目的や意識を途中で変えることはまず無理。意義目的を共有しないまま動き出したVCは最後までぎくしゃくしたまま、ぐずぐずのまま。だからこそ、立ち上げのときの運営者同士の話し合い、目的・意義付けが重要。
 
 
「運営を目的にしない」事実として運営を目的にするかのようなVCがあった。ニーズを聞こうとしない型にはまった支援。“あのときはこうだったから”という思い込みと押しつけ。
 
災害ボランティアセンターの運営目的は何か、本質はどこにあるのか。
 
結果としていくつもの悪い例があがってしまった今回の大震災を教訓に、学ばなければならないことがまだまだたくさんあることに気づかされました。
 
 
 
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