▼6月展「広重が描く日本の美」開催中!2011/06/03 18:38 (C) 広重美術館
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本日から6月展「広重が描く日本の美」がはじまりました!
広重というと『東海道五十三次』をイメージされる方も多いと思いますが、ほかにも江戸名所や諸国の風景もたくさん描いているんです。
この企画展では、四季折々の景色、全国の景勝地、雄大な富士山…など、広重が描く清々しく美しい日本の風景をご紹介しています。
広重の作品を見ると、どこかホッとしてなつかしい感じがするという方もいらっしゃいますが、きっと日本人のDNAに“日本の美”というものが刻みこまれていて、時代を経ても本能的に感じるんだと思います。
注目の作品はこちら。
広重晩年の大作「雪月花」の3部作。3つ並ぶと迫力がありますね!
右から「雪」「月」、そして鳴門のうず潮を「花」に見立てた作品です。
シリーズながら3作品とも異なる個性があって、いつ見ても感動します。
こちらも晩年の作品で、諸国の名所を描いた『六十余州名所図会』シリーズ。
これは「伯耆 大野大山遠望」現在の鳥取県を描いたものです。五月雨のなかの田植えがさわやかな一枚です。
こちらは右から、松島、天橋立、安芸の宮島…「日本三景」です。
浮世絵は、その作品保護のため年間の展示日数が限られています。
今回ご紹介した作品(当館蔵)は、今年はこの企画展のみの展示となりますので、ぜひこの機会にご覧ください。
6月展「広重が描く日本の美」6月3日(金)〜6月27日(月)
休館日:火曜日 開館時間:8:30〜18:00
浮世絵ができるまでの彫り、摺りの工程も展示しています。
浮世絵は広重のような絵師がいて、版木を彫る彫師がいて、それを摺る摺師がいて、企画販売を担当する版元がいて…というように分業になっていたんですね。彫りも摺りもなくてはならない職人技です。
(浮世絵ができるまでの展示は6月19日までの予定です)