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▼mistarbooコラムvol.20「花と器の地産地消を!」

mistarbooコラムvol.20「花と器の地産地消を!」/
 いよいよ、コラムも20回となりましたか・・勝手なことを書いて・・。
 今回のテーマは「花と器の地産地消」です。地産地消という言葉を見ると、どうしても「食」だけになりがち・・。でも、地産地消は食だけではありませんよね。
 そう言えば、川西町にある三菱鉛筆。鉛筆を作っているのは、川西町だけで・・つまり、全国、いや世界中で使っている三菱鉛筆は、すべて made in kawanishiなのです。そして、三菱の水性ボールペン。町内にある三菱精工でのシェアはほとんどだそうです。これも地産地消しなきゃ!!

 さて、本題に戻ります。花と器の地産地消・・。
 山形県には、どの市町村にも温泉があり、宿泊施設も多い・・まさしく、温泉王国やまがたですよね。その旅館やホテルには欠かせないのが花。毎日、取りかえるのがほとんどだと思います。でも、その花の種類も見ると・・地産地消はどうか? 私は花の地産地消はまだまだだと思います。山形にはたくさんの花が栽培されています。雪国なのに、ビニールハウスまで作って、関東・関西・・九州まで送っている。なぜ、地元で使わないのか? 啓翁桜・・これは使っていることが多いですが・・アルストロメリアは全国屈指の産地です。これは長持ちする花ですし、使い勝手がいいはずです。

 もっと使うべきではありませんか! そうすれば、内需循環・拡大になると思います。
 農家が花を納める・・旅館が飾る・・「たまに行ってみっか!」と農家は旅館に足を運ぶ・・一層、信頼関係が深まる・・こんな感じですか・・。旅館だけじゃなくても、レストラン、割烹など、飲食関連の施設であれば、花は必需品ですよね。

 川西町のダリヤは、上山温泉の有名旅館「古窯」で飾ってもらっています。おかげさまで、古窯にお泊りなったお客様がわざわざ川西ダリヤ園に来てくれる・・そんな効果が生まれています。
 でも、山形にそんなに花があるのか? 私も詳しいことはわかりませんが、年間を通して、山形の花を飾ることはできるはず。山形で採れる花で年間スケジュールを組み、足りないところを他県や外国の花で埋める・・これが理想かな? そんなにうまくいくはずがないかな・・
 ところで、大切なことがあるんです。ただ、山形の花を飾るのではなく、「表示」をすることが大切なのです。「この花は○○町の○○さんが栽培している花です」と・・。これがないと意味がない。これぞ、地産地消なのです。欲を言えば、花を作っている農家や花屋が来て、館内に飾っている花を販売する・・こんなのもいいじゃないかな? お土産として買っていくんじゃないかな・・旅館やホテルだったら・・。
 理想と現実は違うかもしれませんが、ぜひ、ご一考いただきたいと思います。 
 あっ!そうそう・・山形フラワーショーなどの花のイベントがよくありますよね。一つ注文なんだけど、広さの問題もあると思うけど、少々お金がかかるかもしれないけど、体育館とかでしないでほしいよね。雰囲気が悪い。旅館やホテル、結婚式場ですれば、効果が倍増だと思うけど。少し考えてほしいね。

▼器の地産地消

 花の地産地消の話が長すぎたなー。
 では、器の地産地消。これも旅館や飲食店の話になるけど・・。
 確かに食の分野では、器についてもカラーリングなどのこだわりがあるので、やはり、有名陶器を使うケースが多いけど、もう少し、地元の焼き物を使ってほしいよね。こちらは実践している人が多いかな・・?
俺が一番印象に残ったのは、米沢市成島の「和仏厨房 楼蘭」。ここもおすすめのフレンチです。HPはこちら→和仏厨房 楼蘭HP
 楼蘭は、地元の成島焼の器を使っています。もちろん、食材も地元のもの・・米は、店からすぐ近い農家の米を使っていますし・・すばらしい。味も抜群です。すばらしい技術に、食材も器も地元のもの・・地産地消を実践している・・すばらしいことです。HPにも紹介されていますね。そして、店員が料理を持ってきたときに、地産地消について、食材や器のことを紹介してくれる・・これが最高! 楽しいおいしさが感じられます。
 長井市今泉の「和久井窯」。ここの器を使っているお店が長井市内にもあったはずです。
器の地産地消・・いいと思いません? ぜひ、実践してほしいと思います。
2009/05/02 09:01:MB
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