ヤマガタンver9 > 見聞隊の隊長です

Powered by samidare

▼見聞隊の隊長です



双松バラ園での収録時のお話です。


「ともちゃん、こっちにも笑顔下さい・・・・。」
「そうそう、いいですね。」
カチャリ・カチャリ。


そうです。ここはモデルさんと香り高く咲き誇る
バラの撮影会場です。


夕べから あさげ まで降ってだ雨が 
ウソみだいにぃ 晴れ上がりました。
そごで見聞隊は宮内のバラ公園に
 「でがげでみっぺ」というごどになり、いつもの
突撃インタビューです。


えだわ えだわ おっけカメラ 持ったカメラマン。
「元気そうだなっす。おれも変わりねぇ。」
「いやー、とうどう買ってすまった。でもよ、この
レンズは使い易いったら・・・・・。」
あっつこっつから、カメラマン同士の弾んだ
会話が聞こえてきます。


時間どおりに二人のモデルさんが登場しました。
一瞬会場からは、話し声が消え、水を打ったよう
に静まりかえります。
そして一斉に話しだすのです。


「きしぇだー・・・・。」
「若げ おなごこって 顔ツルツルで・・・・・」
「撮りがえ あっそっ。今年はいいモデルさんだ」
「去年なの方が バラさは 合ってだよな。」
思いは それぞれです。


カチャリ・カチャリ。
カチャリ・カチャリ。カチャリ・カチャリ・カチャリ。


お父さんカメラマンは、ひたすらシャッターを切り
続けます。


いいですねぇ。額に汗して一心に打ち込む姿に
『青春時代』を感じるのは自分一人だけでは
無いはずです。


そのときでした。
大きなカメラを、手にした一人のカメラマンが
モデルさんから距離をおいて、赤や白のバラを
撮り続けています。


見聞隊は早速話を伺います。
「モデルさんどご 撮んねで、なしてバラばっかす
 撮ってんなや」

すると

「さっきまで、降ってた雨で、バラ光ってっぺ。
もう少すたづど、このお天道様で乾くぞ。
そうすっとバラは光かんねぐなる。
モデルさんはいつもピカピカに光ってっぺ。
バラは、そう言うごとは ねぇがらなあ・・・・」


「なるほどなあー」と思いながら、宮内のバラ公園を
あとにした見聞隊、心の中で、『青春時代』と言う歌を
口ずさんでいました。


(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る