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▼手をつなぐことが地域の力に

「ラ、ラ、ラ、ラ、ラスク」
 心はずむような響きの商品名。長井西置賜菓子組合の若い皆さんが西置賜の地場の特産品を使い、このたび完成したお菓子です。
 来年の山形県はJR東日本の一大観光キャンペーンの対象地域に指定されており、遠来のお客さんにこの地域ならではのお菓子でお迎えしたいと、同組合が試作品作りに汗を流していました。
 一方、この2年間レインボープラン推進協議会は、食事以外でも認証農産物をおいしくいただけるようにと「地元農産物を活用した名産品づくり調査研究事業」に取り組み、1年目は市内事業者の皆さんによって、「じゃがまん」、「トマトゼリー」、「ごぼう姫」、「レインボーワッフル」といった独創的なお菓子が誕生し、2年目は菓子店・飲食店や家庭でももっと認証農産物が使いやすいようにとの思いから、秘伝豆、にんじん、かぼちゃのパウダー化が実現しました。
 そして生産者や事業者そして消費者がつながりはじめました。今回誕生した「ラ、ラ、ラ、ラ、ラスク」にも、レインボープラン認証の秘伝豆のパウダーが使われています。
 身の回りにあふれかえる食べ物の中で、地場の食材や在来の伝統作物は調理法も含め忘れ去られがちです。そんな足元にある秘伝豆、行者菜、馬のかみしめ、雑穀、どぶろくなどの特色ある食材に光をあてた若者の発想と、商品化に向けた練り直しが思いがけない風味と食感の「おらがお菓子」を誕生させました。
 高齢化や少子化といった社会現象で萎縮してはいられません。眠っている地域の宝を皆で掘り起こし、真似っこではないここにしかない地域の発信をしたいものですね。新しい商品にはしっかりと地域に足をおろし、仲間とつながろうという思いが添えられています。これまでに誕生した長井ならではの産品の数々と同様、市民の皆さんで愛していきましょう。


広報ながい2013年9月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事
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