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▼森友学園問題

 毎日忙しく働き、あっという間に4月になってしまいました。白鷹あゆみの園に増設した認知症棟もおかげさまで順調な滑り出しで、ほっとしています。何しろ2月から森友学園の話題がマスコミに毎日踊っていて、ついには4月を目前にして森友学園は小学校認可取り消しになってしまいました。他人事とはいえ、認知症棟も万が一問題が生じてうまくいかなくなるのではないかという不安を森友学園問題は私の心の中に搔き立ててくれました。
 それは大げさですぎるのではないかと思われるかもしれません。また、もしかして白鷹あゆみの園にも何か問題があるからそう思うのではないのか?と思われるかもしれません。いえいえ、認知症棟建設は手続きもしっかりとして、決してそんなことはないのですが、私にはトラウマともいうべき苦い経験があるのです。
十数年前に白鷹あゆみの園開設準備をしていた時に、クリニックと道路を挟んだ向かいに介護老人保健施設を建設した場合、医師はクリニックの医師1名でいいかどうか、山形県に相談に行きました。その時は山形県から時に問題ないというご指示をいただきました。そこで安心して、クリニックの向かいに白鷹あゆみの園の建設を始めた所、途中で「道路を挟んで建設する場合やはり医師はもう1名必要だ。」と言われました。過疎地で医師の数も少ないこの地で、もう1名の医師を確保するのは大変なことでした。そして、ようやく開設にあと2週間もないという時期に山形県の確認検査が入りました。山形県に提出した設計図通りに建設したはずなのですが、「このレベルの部屋で個室の差額料金を請求してはいかん。」と言われました。山形県には収入予測、返済計画等をすべて提出して認可を受けたはずなのに、個室料金がだめだと言われれば、経営が成り立たなくなります。そこで必死にお願いして個室料金を当初の半額とすることで山形県の了解を得ました。本当に大変な思いをしました。
このトラウマがあるので、タイムリーに森友学園問題、森友学園の小学校開設認可取り消しなどが起って、私は不安を感じていたのです。
森友学園問題は確かにかなり問題がありそうです。しかし、その教育方針には私は大いに共感するものがあります。マスコミは森友学園が教育勅語を子供たちに暗唱させていたとのことで問題にしていますが、人としての道徳を説いた文章は、日本人として代々継承されていくべきものです。教育勅語が戦前の軍国主義を連想して嫌だというのであれば、教育勅語の良いところを抜粋して、「日本人の道徳」という名前にすればいいのです。そして、道徳教育を充実させるべきです。
今の日本では犯罪がものすごく増えました。その証拠に日本全国の刑務所はどこも満杯ですべて収容しきれないために、犯罪を犯して裁判で刑が確定するまでに収容される拘置所も満杯になり、そのしわ寄せが、犯罪を犯して起訴するかどうか検察官が決定するまで収容される警察署の留置場に、起訴されたにもかかわらず、何か月も入っている人間がたくさんいます。今の日本はかつての犯罪の少ない安心安全の日本ではなくなっているのです。
この原因は戦後の道徳教育の荒廃に他ならないと思います。これからの子供達に道徳教育をきちんと行うことは今後の日本の存亡にかかわる問題です。このままでは、道徳的にまだまだ未熟というよりは、はたから見ていて道徳的にとても恥ずかしい韓国、中国と同じレベルになって、100年前までのように西洋に見下される国になってしまわないか心配です。

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