ヤマガタンver9 > 義を見てせざるは勇無きなり

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▼義を見てせざるは勇無きなり

サッカーワールドカップが開催されています。人気のあるスポーツなのはわかりますが、昨今のスポーツ人気は異常です。「日本全国民が盛り上がっています。」「日本中が応援しています。」などと、連日テレビは大騒ぎをしている。本当に日本国民全員が盛り上がっているのであろうか。その客観的根拠の調査はあるのであろうか。極めて疑問です。
最近のテレビは、憶測による報道や、過大な誇張表現での報道が極めて多いと思います。毎年どんどんひどくなってきているようです。図に乗り過ぎているのではないか。私は、毎朝、天気予報を聞くためにテレビを付けますが、一方的な偏向報道が毎日、繰り返し、どのテレビ局でも多量に発信されています。
 ほとんどのテレビ局の報道番組では、コメンテーターなる人物が必ずいて、批判的なコメントを繰り返す。「どうしたらそうひねくれた考えができるのか?」と思い、毎日不快になりながらテレビのスイッチをオフにしています。
不愉快なテレビの話はこれくらいにして話題を変えます。去る6月9日東海道新幹線の車内で小島一朗容疑者(今回は多くの目撃者がいるので、容疑者ではなく、刑は確定していませんが、犯人に間違いないでしょう。)が刃物を振り回して女性に切りつけ、それを制止しようとした男性(梅田幸太郎さん)を刺殺するという事件が起こりました。梅田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
過去にも何回もこのような理不尽な殺人事件が繰り返されてきました。その時に今回の梅田さんのように勇敢に犯人に立ち向かっていき、不幸な結果になった方々が何人もいます。このような悲惨な事件は、今後も必ずいつか起こります。私は、梅田さんのような方々にこそ、「国民栄誉賞」クラスの賞を贈り、その正義感と勇気を称えるべきだと思います。最近、国民栄誉賞は羽生結弦選手をはじめとして、スポーツ選手にだけ送られています。彼らは個人として一生懸命練習し、大舞台で名誉を十分に称えられたのだからそれでいいじゃないかと思います。
「義を見てせざるは勇無きなり。」日本人はこの言葉を失ってはいけないと思います。別に蛮勇を奮えと言っているのではありません。突然刃物を振りかざす奴が現れた時、怖ければ逃げればいい。誰もそれを責めることはできません。しかし、自分の命を顧みず果敢に暴漢に立ち向かい、不幸にして命を落とした方の正義感と、その勇気は大いに称賛され、称えられ、記憶と記録に残すべきだと思います。幸いにして命を落とさず、暴漢を制した人に対しても同じです。それは日本人が失ってはいけない正義だと思います。今の日本は自分さえよければいいという間違った考えの自己中心的な人間があふれているとつくづく思います。そういう人達に対する啓蒙としても梅田さんには「国民栄誉賞」を送るべきだと思います。皆さんはどう思いますか。
最後に再度、梅田幸太郎さんのご冥福をお祈りし、今回は終わりにします。


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