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▼飯豊町椿の熊野神社獅子舞

飯豊町椿の熊野神社獅子舞/
6月8日土曜日朝 早々と、しとしと雨降る梅雨の様相である。
飯豊町椿の熊野神社に訪れた。既に幟が設置され境内右手には太鼓が置かれ、神殿には獅子頭が
安置され準備万端だった。早朝にすっかり準備が済んで、なんと手回しの良い事。手慣れた方の
仕事だ。ただし旗竿寄り新調の幟が大き過ぎて余って地面に垂れているのが残念である。
現地の方に尋ねると獅子舞は午後1時から出御で出直しである。










仕事を中断し神社に向かうと太鼓の音が聞こえ、境内で獅子舞が始まっていた。
獅子頭の印象は明治期に椿で獅子頭を制作した伊藤彦右衛門であるが、総代の方に聞くと昭和40
年に川西の方の作らしいとの事だった・・・とすると西大塚の金子豊夫氏の作になる。獅子幕は
昭和59年と記名が染め抜かれていた。










お休みの獅子宿で獅子頭内部を拝見すると、「昭和30年12月28日」とだけ記名が残されていた。
しかし軸棒に消えかかった記名が確認出来た・・とすると伊藤彦右衛門の可能性がある。しかし
獅子頭の作風を見てみると、小鼻の両脇に彦右衛門には無い段の彫りと顎の下に唐草模様が彫り
込まれているので金子氏だろうかと結論が出ないのだ。
白椿公民館に詳しい方がいるので後日尋ねてみる事にした。



飯豊の獅子独特の橋渡しをして、休憩場所の獅子宿に入ろうとしている。警護が立ち獅子と一戦
交わる時、警護が棒を右の爪先を上げ箸置きの様にして、警護棒を置いた。すると徳利を受け取り
お神酒を獅子の口に注いだ。この所作は初めて見た。獅子が気づかず踏んでしまったが、所変われ
ば面白い仕草である。






獅子頭の塗りの途中で抜けてきたので早々取材を終えて工房に戻った。
2019/06/09 17:20 (C) 獅子宿燻亭7
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