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▼新年のご挨拶

開けましておめでとうございます。今年も医療法人社団聰明会みゆき整形外科クリニック、介護老人保健施設白鷹あゆみの園をお引き立ていただきますようよろしくお願い申し上げます。
昨年後半にようやく収まってきたコロナウイルス渦も年末にかけて再び不気味な増加傾向を見せています。今回流行しているオミクロン株はデルタ株よりも感染力が強いですが、毒性はデルタ株ほどではないようで、重症者の割合は少ないようですが、油断はできません。ご利用者の皆様には引き続きご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
「笑う門には福来る」という言葉を皆さんは聞いたことがあると思います。
医学的にこれは本当のことなのです。明るく笑っていることが多いと体の免疫力が高まり、健康になり、目標に向かって頑張れる体力が培われ、自分の立てた目標に到達することができるのです。
いくつか例を挙げます。何年前か忘れましたが、多くの芸人を抱えている吉本興業とコラボレーションして、お笑い芸を見聞きした前と後とで免疫活性がどう違うのか採血して調べた実験がありました。するとお笑い芸を見聞きする前よりも見聞きした後のほうが免疫活性が高まることが分かりました。
また、人体には毎日約1000個の癌細胞が発生していると言われていますが、免疫細胞がこれらを発見し、殺してしまうので人は発癌しないで済んでいるのです。年を取るとどうしても免疫力が弱くなるので癌細胞を見つけてやっつけることができないために年を取った人が圧倒的に発癌しやすいのです。
こういう例もあります。かなり前ですが、イギリスの王立の病院での調査です。乳癌になり手術した患者さんをその1か月後に精神科医が診察し、癌の進行度に関係なく、その性格から患者さんを前向きな人(手術をしたが、癌があっても人生を楽しく生きようとする人々)、まじめな人(癌になったのだから癌と向き合ってまじめに治療を受けようという人々)、忘却の人(手術もしたんだからもう癌のことは忘れてしまおうという人々)、絶望の人(癌になってしまい、もう人生は終わりだと思う人々)の4つの群に分けました。この患者さんたちの5年後の生存率を調査した結果は、前向きな人の生存率が一番高く、最低の生存率だったのは絶望の人の群でした。10年後に再び同様の調査をした時も同様の結果が出ました。前向きな人ほど生存率が高いのは、免疫力を高め、再発した癌細胞をやっつけてしまったからと推測されます。
当クリニックに受診する患者さんも「どうせいつか治るのだろ」と前向きに考える方は治りが早い傾向があります。反対にこちらが何を言っても「でも・・・」と、ぐちぐち自分のまとまらない考えにとらわれている人は、かなり治りが悪いということを日常診療で経験しています。
「笑う門には福来る」というのは本当のことなのです。毎日お笑いを見て暮らせということではなく、物事を前向きにとらえ、できるだけ明るく楽しく暮らすことを心がけましょう。

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