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▼畑のお話

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今日はさくらんぼ畑に来ています。

さくらんぼ収穫までには1年を通して様々な作業があります。

大事なのが剪定です。冬(2月)の剪定は枝を整え日光が当たり
風通しをよくするためで、樹木を元気に育てるためのものです。
夏(5月)の剪定は新梢を整え、栄養がバランスよく巡回し
美味しい実を実らせるためのものです。

梯子脚立を使い、両腕を挙げての作業は地味にキツク、
その他、実を間引く摘果や水やり、アブラムシなどの害虫や
灰星病などの病気から守る農薬散布などがあります。

また東根市ではほとんどのさくらんぼ畑で、雨や風で実が
割れたり、傷が付かないようにするため、樹全体に
ビニールテントをかけます。この作業も高さ9メールほどの
足場の悪い高所作業で、毎年テントがけ中に落下し大ケガをした
ニュースをよく耳にします。

無事に収穫期を迎えると、よーいドン!で始まり収穫から
箱詰め、発送までスピードが命になります。そのため、
短期間で進められるように人員の確保が必要となります。
ここ数年農業人口の減少から働き手が集まらず、
人員確保のための争奪戦が繰り広げられるほどです。
それでも集まらないので最近では、時給が高騰しプラスお弁当付きや
おやつ付き、さくらんぼのお土産まで付いたり、生産者の負担が
増える一方、対応しきれずさくらんぼづくりをやめる生産者も
増えてきています。

さくらんぼというと「高い」イメージがありますが、このような
現状を知っていただき、品物ができるまでに見合った価格適正価格
であることをご理解いたいただければと思います。


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