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●あの懐かしき
朝 テレビのニュースを聞き流していたら

「ストーブ列車が…」と聞こえた

画面には あの懐かしき“だるまストーブ”が映っていた


若い方々にとっては未知の物体であろう

それは我が小学校〜高校時代の学校での唯一の暖房機だ

鉄製のまさに“だるま型”の煙突ストーブだが

燃料は石炭だった

石炭は妙に光沢のある真っ黒な物質だった

当日の当番が着火から消火までを担うのだが

石炭をくべるのは“有志”が担当した

ストーブの中央部分に扉があるのだが

扉の真ん中にある丸い覗き窓から火の具合を観察し

頃合いを見て石炭をくべるのだった

“じゅうのう”という小さなスコップみたいなのでくべた

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だるまストーブは勿論暖房機ではあるのだが

同時に優秀なホットプレートでもあった

ストーブのてっぺんが平坦になっていたので

通常は鉄瓶を置いて お湯をちんちんと沸かすのだが

我々が給食のパンを焼くのはそれは定番であった

こんがり焼いたパンに四角いマーガリンを乗せると

これが極上のトーストへと変身するのであった

しかし

クラスには加減というのがわからんやつがいて

なんとスルメを乗せた級友=阿保がいた

勿論だるまストーブとスルメはベストなコラボで

教室内に極上のアロマが漂うのであるが

超不動の証拠をわざわざ残すわけで 

教師には散々しごかれたものだ

でも

ちんちんと湧いたお湯で ボンカレーを温め

早弁をした後の あの香しきアロマに遭遇した教師が

にやにやしながら許してくれたあの日

ボクは幸せでした

って おい!


2023.12.03
(C)FPのひとりごと

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