ヤマガタンver9 > おかげさまで退院いたしました。

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▼おかげさまで退院いたしました。

おかげさまで退院いたしました。/
 夜、散歩がてら、ホタルを探しに出かけた。とは言っても我が家のほんの周辺を歩いただけだけど。ひんやりした夜風がうれしい。鶏舎のそばを流れる小川のほとり、木立の中、田んぼの上・・・。ホタルの季節はもう終わっているのかもしれない。そう思いながらたたずんでいると、垂れ下がる栗の木の葉がポッポッとぼんやり青く点滅しているのが見えた。揺れる木の葉の向こうの遠いまちの灯りかと思ったが、間違いない、ホタルだ。まだ居てくれた。間に合った・・・。

 なんてね。こんな書き出しで始める話ではないんだけど・・。
田んぼへの堆肥散布あたりからじわじわ来ていた腰の痛みが、田植え終了とともに堰を切ったように襲いかかり動けなくなったのが5月25日。整体治療や針にお灸とまわってから、整形外科の門を叩いたのが6月6日。MRIやレントゲンなどの検査と診察、順番待ちなどでようやく入院したのが6月19日。手術は30日。痛みの原因である脊柱間狭窄症が3ヶ所、ヘルニアが1ヶ所で、手術にあたった担当医は「順調にいきました。ずいぶん厳しい痛みだったでしょうね。」と。そりゃ痛かったよ。尻から痛み止めの座薬を打ち、更に鎮痛剤を飲んでもなお、耐えがたい痛みが襲ってくる。あんなのははじめてかなぁ。ひどい経験でした。(病院からメールを送り、ご迷惑をお掛けした方々、痛みの中ゆえの妄想が多分にありますので、お忘れいただきますように)

 今月の14日に退院しました。今は痛みはうそのように消えたけど、多少右足を引きずるような感じは残っていて、腰をコルセットでカバーし、そろりそろりと歩いている。医者の話では術後45日で、事務職に復帰、90日で肉体労働も可能だとか。稲刈りには間に合わないけど息子の助手はできるだろう。
入院している部屋に佐藤藤三郎さん(山形県上山市・農民・農業評論家)が見舞いに来てくれた。

「オレも5年ほど前に脊柱間狭窄症の手術をしたよ。2ヶ所だったけどな。なんでもない、なんでもない。今はこのとおり、田植えから稲刈りまで何でもやっているよ。大丈夫、希望はあるよ。」

 えつ、希望があるって!ニュアンスは「あきらめるのは早いぞ。」ってことだよね。術後の農業現場への復帰は、露ほども疑ってなかっただけに、笑いながらひょうひょうと語る藤三郎さんには参ったよ。

 50代も後半、ゆっくりと考える時間を与えられたという意味ではいい機会だったのかもしれません。

 「病院の中に入ってしまうとよく分かります。身体に申し訳なかったと。支えてくれていたのに感謝がなかったと。いたわりがなかったと。謝罪しています。」

 こんなメールを友人に送ったけど、本当にそう思います。
どなた様もお身体を大切に・・平凡な言葉ですが・・・。

ま、のんびり療養いたします。たくさんのコメントありがとう。ご心配いただいたんですね。感謝!

写真は、今の田んぼの姿です。順調です。

▼ありがとう

たくさんのコメントありがとうございました。
田んぼは順調です。
田んぼは苗が稲に変わるここからが正念場。いい姿になっていました。これ以降、殺菌、殺虫ゼロで稔りを迎える稲の体形ができていました。
香川県の友人が6月中旬から7月いっぱい農作業の応援に来てくれています。息子だけではなかなか大変な農繁期でしたから、ずいぶん助かっています。おかげでゆっくり入院できました。
順調な田んぼは彼と息子、それに彼らに技術助言してくれた近隣の田んぼを作る友人達のおかげです。
ニワトリ達も元気です。
夏用の餌に変えたためか、少しあっさりした味になっていましたが、いい玉子を産んでいました。
ほっとしています。
農作業への復帰はまだまだですが、せいぜいブログに向き合いたいと思います。これからもときどき遊びにおいでください。
2008/07/19 14:09:菅野芳秀
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