▼土を食べている・・・のだけど・・2008/07/27 20:55 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼腰は要ですもの。ブログが復活して嬉しいです♪
スズメやニワトリさん、キツネさんまで、心配して 病院の窓から、ベットの様子伺いをしてくれました。 人々や自然。お幸せなほど、見守られていらしゃるのは、 菅野さんの大らかなお人柄と、いのちの眼差しなのでしょうね。 ケガですので、もう少し休養されて、また、東京の大学で、 土といのちの講義を生徒達にして下さいね。 2008/07/29 00:08:都会の奈菜
▼考えますこんばんは。お久しぶりです。
腰を痛められていたのですね。たいへんでした最中を存じあげずに申し訳ありませんでした。失礼ながら、ブログを貼らせていただき、貼り方に不具合があり、菅野さまの更新状況がくみとれておりませんでした。ごめんなさい。 無理はできませんね。でも、やりたいこと、やらなければいけないことばかりですね‥。 そうなんですよね。いろいろ私も考えます。 今までの30年間を生かさないといけない。それは、はっきりとおもいます。 2008/07/31 21:38:hauru:URL
▼おっしゃるとおりです。hauruさん、お久しぶりです。
そのとおりなんです。農民として、土とともにあろうとしてきた主題を変えるわけにはいきません。その上にたっていくつか検討していることがあります。醗酵ケイフンの機械散布の可能性とか、春に集中する堆肥散布を秋にも分散して分散するとか・・・などの方法です。ま、なんとかなりますよ、きっと。 2008/08/01 23:28:菅野芳秀
▼NHKの番組から海外向け衛星放送のジャパンサテライトテレビって言うんですが、それをみました。NHKの地球特派員2008と言う番組です。日本では4月の18日に放送されていたんですね。すでに。
オーストラリアの旱魃とインド中国の発展に伴う穀物の奪い合いについてでした。最後に、日本も自給率を高めて、もっと、農業を見直すべき。今が日本の農業の転換点になるのでは、と言うコメントが江川アキコ氏からありました。 とにかくこのまま地球温暖化が進めば、旱魃がどんどん広がって穀物の世界的収量が落ちる、発展途上国のライフスタイルが向上して需要はうなぎのぼりと、こういう悪条件のもと、どうやって食料を確保するのかと言う国家的な課題が日本にも突きつけられていることを知りました。中国人がハンバーガーを食べたり、アイスを食べたりしているのを見て、「おかしな感じを受けるのと同様、欧米人も日本人がそうやってライフスタイルを変えた頃こんな感じを受けたのだろう・・・もしくは今も感じているのだろう。。。と、複雑な感じがしましたね。中国インドはますます市場として有望視され金も物もどんどん集まっていくのだろうなあ・・・昔の日本みたいに急に。 菅野さん。あの番組ご覧になりましたか。 2008/08/04 14:51:くみこ:URL
▼みていませんが残念ながら見ていません。ですが、流れはよく分かります。なんとかしなければ・・・と大勢の人たちが、さまざまな部署で考えながら、ついにここまできてしまった。くみこさんの自給農園は、世界的にみても大正解ですね。世界中の人が、もちろん日本もふくめて、くみこさんのような、ロシアのダーチャ方式を採用すれば面白いと思っているんですが・・・
2008/08/06 08:31:菅野芳秀
▼ダーチャ方式 探してみたら・・・〜〜〜「ロシアの人はほとんど別荘を持っている。」と聞いて、びっくり。別荘といっても、日本の別荘とは違って、小さなバンガローみたいなもの。それを、「ダーチャ」という。 ダーチャの周りには、畑があって、そこでいろいろなものを育てている。ソビエト時代、食べ物が少なかった頃、人々はダーチャでジャガイモやかぼちゃやトマトを作って、それで食料の足しにした、とロシアの人から聞きました。 ダーチャの中は小さな台所兼居間とベッドルームだけ。 あまり広いと、冬はとても寒いと聞きました。 お金のある人は、夏用ダーチャと冬用ダーチャを持っているそうです。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 そういえば私の借りている市の菜園もロシア人多いですよ。寝るところはついていませんけど。そこで水浴びしたり、バーベキューなんかもよくやっていますね。イタリア人も多いんですが、ドイツでは買えない野菜なんか作っているようです。 日本人のわたしも同じ。シソや三つ葉、日本のキュウリ、とうもろこし、かぼちゃを作っていますが日本人のお友達には大好評です。 菜園を通して土と触れ合う楽しみや、生き物との出会いが本当にこころにうるおいをもたらしてくれますね。 来年は貯蔵できる野菜も作って趣味と実益を兼ねたらどうかと思っています。一度菅野さんに視察に来ていただきたいですね。 写真はとうもろこしとズッキーニです。 2008/08/08 05:28:kumi:URL
|
▼100advertising▼ranking
|
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
|
いのちあるものすべては土を食べて生きている。いってみたらみんな土の化身だ。
どのような作物も植えつけられた土から必要な養分を吸収し成育する。作物ひとつ一つが土の化身だ。たとえば私達はカボチャを食べる。カボチャを食べながら、その味と香りにのせてその地の土を食べているといってもいい。全ての作物にも同じことがいえて、だから私達も土の産物、土の転移、土の化身だ。
もしその土が汚れた土ならば作物も汚れ、食べる私達も汚れていく。もしその土が疲弊した土ならば作物のもつ生命力は弱く、それを食べる私達の生命力、免疫力も弱いものとならざるを得ない。土の健康は即、人間の健康に反映すると思っている。だからこそ、食べられる土を作ろう、きれいな土を守ろうと呼びかけ、実践もしてきた。
まわりくどい言い方をしているが、ここ30年ほど醗酵ケイフン主体の堆肥を施してきた。それに加えて、10年ほどはレインボープラン堆肥も撒いている。化学肥料は必要最小限か、まったくやらないできた。それというのも上のように、田畑のいい土は堆肥によってしか作れないと思うからだ。
春、2・6haの田んぼの全てに二種類の堆肥を撒く。これは土にこだわる百姓としては当然のことだ。だが、正直にいえばこれがきつい。前にも書いたと思うがそれを実現するのは口で言うほど簡単ではない。
30年が経過して・・・腰を痛めてしまった。おかげで土は問題なく健康だと思える。周りが冷害のときも、そうでないときも「よしひでの田んぼは堆肥が入っているから、いい田んぼだ。」という評価をもらい続けているのだから。でも肝心の私が腰を壊してしまった。健康な土と食を求めて、不健康になってしまった。なんでも物事はするするとは行かないものだが、この現実を前にどうしようかと考えている。