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▼提言

卒業生支援センターの発足に伴い、様々な要望・提言が寄せられていますね。
これらすべての声に応えていこう、という日原先生の大きな御心には、まったく敬服するばかりです。

……とまぁ、若干のブラックユーモアはさておき(笑)、私なりの提言をさせて頂きます。

私は今、近い将来に必ず実現させたい企画として、ひとつ思い描いているものがあります。

それは、「うつわ縁談」とでも名付けましょうか。調理設備のある施設を会場に、私の懇意にしている蕎麦屋の御主人を10人ほどお誘いします。一方、あらかじめ芸工大の卒業生には「蕎麦とその周辺の器」というテーマで作品を公募しておきます。ここで言う「器」とは、陶磁器の皿や猪口に限ったものではありません。美味しい蕎麦を盛り付ける器、というものを拡大解釈すれば、蕎麦屋に置いてあるインテリアや装飾品、小物類、さらには建築物、リフォーム提案まで含めてすべて「器」と言えます。様々な素材、表現方法でクリエイティブな活動をしている卒業生が、いろいろな「器」を持ち寄り、蕎麦屋の御主人たちと「お見合い」をしてもらうのです。
もちろん、各店の自慢の蕎麦を持って来て頂き、実際に「器」に盛って、食べての「お見合い」です。

既存の公募展やコンペにおいては、それぞれに一定の評価基準があり、上か下か、入選か落選、または採用か不採用というようにふるい分けられます。しかしこの「うつわ縁談」においては、招いた蕎麦屋の御主人の数×「器」を持ち寄った参加者の数だけ、評価の形が存在し得ます。実際にそこで「縁談」がまとまれば大量注文の契約!となるかもしれない。1回でも相当なコミュニケーションが生まれるでしょうし、また別の蕎麦屋、クリエイターで開催すれば、当然違った成果があるでしょう。蕎麦だけでなく、他の料理でも開くことが出来、可能性は無限です。

芸工大の卒業生に何かを期待している人はたくさんいます。作品を買ってくれる人や展示させてくれる場所を求めている卒業生もまたたくさんいます。その両者を出会わせる場をつくれば、あとはそれぞれに委ねてしまっていいのだと思います。

私は日原先生もかつての悪事(笑)をご存知な通り、山形の蕎麦が大好きで、食欲で生きている人間ですから、こういう種類の「お見合い」を考えつきます。日原先生はこれまでの町づくりの関わりあいで、作谷沢や高畠町、金山町などにコネクションがおありだと聞きますので、その地域の人たちが望むものをご存知だと思います。故に、先生には先生にこそ結び付けられる「お見合い」の形があるでしょう。

卒業生支援センターは、まだ立ち上がったばかりで、とりあえずは日原先生ひとりで活動なさっていると伺っています。様々な構想があると思いますが、逆にいえばこの限られた条件の元では何から始めていいのか、判断が難しいことと想像します。現実、多くのことを突然は行えないでしょうし、それは卒業生も期待していないと思います。ですからまず、日原先生ならではの、「お見合い」を企画してみてはいかがでしょうか?

以上、喜早からの趣味的な提言でございました。


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喜早洋介様

 いきなり若干のブラックユーモアを有難うございました。
「卒業生すべての声に応えていこう。」なんてとんでもない!
理想と現実の間には深い溝があるのです。(どこかで聞いたような??)

喜早さんの提案、「うつわ縁談」は面白そうですね。かといって、これは
喜早さんならではの風変わりなお見合いで、私もそんなイベントがあれ
ば、ぜひ参加したいです。しかし早速、会場探しが問題ですね。
貴方が仰る様に、インテリアや装飾品、小物類、さらには建築物までが、
蕎麦の味に影響あるものとするならば、同席するお相手も問題で、
うちなら、使っていいよというお蕎麦屋さんはまず居ないでしょうから。

また、これだと、お蕎麦屋さんが自慢のお蕎麦を盛り付けるために、卒業生
の作品から選ぶ様子が目に浮かびますが、逆に卒業生が自分の器にふさわ
しい蕎麦を、選んで盛り付けるというのもあるかもしれません。
でも、客観的に評価する仲人がいて初めて縁談が成立するのですよね。
どんな方法で出来るのか、秘策があれば教えてください。

まあ、兎に角、早く企画を出しなさいとお叱りを頂いたようなので、
有難く頂きました。

さて、ほかの皆さん!
卒業生を対象に、沢山の人が集まり、安く、有益な企画を立てるとしたら、
どんなものを思いつかれるでしょうか?喜早さんのような「○、○お見合い」
でも良いかなと思います。             

       卒業生支援センター長より 

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