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▼国際雪中蹴球競技規則

第1条 競技のフィールド

大きさ
競技のフィールド(以下、フィールドとする)は長方形とする。
タッチラインの長さはゴールラインの長さより長くなければならない。

長さ 最小 30m
   最大 60m
 幅 最小 20m
   最大 40m

フィールドのマーキング
フィールドはトラロープ等でマークする。エリアの境界線を示すロープ等はそのエリアの一部である。
長い方の2本の境界線をタッチライン、短い方をゴールラインという。 
フィールドはタッチラインを半分にしたところでハーフウェーポイント(フラッグポスト)又はスプレー等でハーフウェーラインをセッティングする。
センターマークは両ハーフウェーポイントを結んだ線の中央にセッティングする。

ペナルティーエリア
フィールドの両端に、以下のようにペナルティーエリアを設ける。
それぞれのゴールポストの外側を中心として、半径6mの四分円をゴールポストの外側のゴールラインから、ゴールラインに直角に描いた仮想ラインのところまで描く。それぞれの四分円の先端を、ゴールポストの間のゴールラインに平行なラインによって結ぶ。

ペナルティーマーク
両ゴールポストの中央から6mのペナルティーエリアのライン上で、両ゴールポストから等距離のところにペナルティーマークを描く。

コーナーアーク
それぞれのコーナーポストから、半径50cmの四分円をフィールド内にスプレー等で記す。

ゴール
ゴールはそれぞれのゴールラインの中央に置く。
ゴールはコーナーポストから等距離に垂直に立てられた2本のポストと、その頂点を結ぶ水平なクロスバーとからなる。
ポストの間隔は5.2mで、クロスバーの下端から雪面までの距離は2.0m〜2.2mまでとする。
ネットをゴールとその後方のグラウンドに取り付けることができるが、それは適切に支えられていることとする。

交代ゾーン
チームベンチ側のフィールドで、それぞれのチームに交代ゾーンを設ける。競技者は、交代のために、ここから出入りする。交代ゾーンは、ハーフウェーラインを中心に2mずつの長さに設ける。

フィールドの表面
雪上でなければならない。


第2条 ボール

品質と規格
ボールは:
■球形で
■ゴム、又は他の適切な材質で
■当協会指定球使用……(4号球)

欠陥が生じたボールの交換
試合の途中でボールが破裂したり欠陥が生じた場合:
■試合を停止する。
■ボールに欠陥が生じたときの地点で、交換したボールをドロップして試合を再開する。(第8条参照)
■インプレー中ではなく、キックオフ、ゴールキック、コーナーキック、フリーキック、ペナルティーキック、キックインの時に、ボールが破裂した り欠陥が生じた場合は試合をその時の再開方法で再開する。

※主審の承認を得ないで、試合中にボールを交換してはならない。


第3条 競技者の数
競技者
1チーム、競技者・交代要員を含めて10人までの登録とする。
競技者は、主審の権威と権限の行使に従わなければならない。
試合は6人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。チームの競技者のうち1人はゴールキーパーである。いずれかのチームが4人未満の場合は試合を開始しない。

交代の手続き
試合中に行われる交代の回数は、制限されない。交代で退いた競技者は、交代要員となって他の競技者と交代してフィールドに戻ることができる。
交代は、次の条件のもとに、インプレー又はアウトオブプレー中に行われる。
■交代する前に、副審に交代の通告をする。
■フィールドを出る競技者は、自分のチームの交代ゾーンから出る。
■フィールドに入る競技者は、自分のチームの交代ゾーンから交代によって 退く競技者がフィールドの外に完全に出た後で、審判の合図を受けてから フィールドに入る。
■交代要員は、出場するとしないとに関わらず、主審の権威と権限の行使に 従わなければならない。
■交代は、交代要員がフィールド内に入った時に完了し、その瞬間から、そ の交代要員は競技者となり、退いた競技者は競技者でなくなる。


第4条 競技者の用具
安全
競技者は、自分自身或いは他の競技者に危険となるような用具やその他のものを身につけてはならない。(宝石類・ピアス等を含む)

服装
基本的に自由。化粧、仮装は何でもあり。(例:ブラジルサンバチーム、競泳用水着等)但し全裸又は局部露出は絶対禁止。半ケツは可。


ゴム長クツだけ。靴の底に金属製のスパイクがついているのは使用禁止。
(ゴム長クツはひも等で縛ったり、固定してはならない)
足に自信のある人は裸足でも可。但し凍傷、あかぎれになっても当協会は一切責任を負いかねます。


第5条  試合時間
試合時間は前・後半の10分ずつ行われる。
又、競技会規定に従ったものでなければならない。


第6条 主審
主審の権威
それぞれの試合は主審によってコントロールされる。主審は任命された試合に関して、競技規則を施行する一切の権限を持つ。

主審は…
■競技規則を施行する。
■副審と協力して試合をコントロールする。
■ボールが第2条の要件に適合していることを確かめる。
■競技者の用具が第4条の要件に適合していることを確かめる。
■競技規則のあらゆる違反に対して、主審の判断により試合を停止し、中断し、或いは打ち切る。
■外部からの何らかの妨害があった場合、試合を停止し、中断し、或いは打ち切る。
■競技者が重傷を負ったと主審が判断した場合は、試合を停止し、負傷者をフィールドから運び出させる。
■競技者の負傷が軽いと主審が判断した場合は、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる。
■負傷によって出血した競技者をフィールドから離れさせる。競技者の出血が止まっていることを主審が確認し、主審の合図を受けてからその競技者 は復帰できる。
■違反をされたチームが、アドバンテージによって利益を受けそうな時は、プレーを続けさせる。しかし予期したアドバンテージがその時に実現しな かった場合は、その元となった違反を罰する。
■競技者が同時に2つ以上の違反を犯した場合は、より重大な違反を罰する。

主審の決定
プレーに関する事実についての 主審の決定は最終 である。
決定事項
●決定1:主審と副審が同時に反則の合図をし、どちらのチームを罰するかに不一致があった場合、主審の判定が優先される。
●決定2:主審と副審は、ともに競技者に警告及び退場を命ずることができる。しかし、両者の間に不一致があった場合、主審の決定が優先される。


第7条 副審
任務
副審は1人任命される。副審の任務は主審と反対側のサイドのフィールドで任務を行う。
■副審は、笛を使用することができる。
■副審は、主審が競技規則に従って試合をコントロールすることを援助する。
■競技規則の違反に対して試合を停止する職権を持つ。
■交代が正しく行われるようにする。


第8条 プレーの開始及び再開
試合前
エンドの選択は、コイントスによって決める。トスに勝ったチームがその試合に攻めるゴールを決める。他方のチームが、試合開始のキックオフを行う。

キックオフ
キックオフはプレーを開始する、又は再開する一方法である。
■試合開始時
■得点の後
■キックオフから直接得点することができる。

手続き
■全ての競技者はフィールドの味方半分以内にいる。
■キックオフをするチームの相手チームは、ボールがインプレーになるまで3m以上ボールから離れる。
■ボールはセンターマーク上に静止している。
■主審が合図する。
■ボールが蹴られて前方に移動したときインプレーとなる。
■キッカーは、他の競技者がボールに触れるまではボールに再び触れない。

※一方のチームが得点を上げた後、他方のチームがキックオフを行う。

ドロップボール
ドロップボールは、ボールがインプレーの時に、競技規則の他に規定されて
いない理由によって必要が生じた一時的停止の後に試合を再開する方法である。

手続き
プレーを停止したときボールのあった地点で主審はボールをドロップする。
ボールが雪面に触れたとき、プレーが再開する。尚、この時ボールが雪面に触れる前に競技者がボールに触れた場合は再びドロップする。


第9条 インプレー及びアウトオブプレー
アウトオブプレー
ボールは次の時にアウトオブプレーとなる
■地上、空中を問わず、ボールがゴールライン又はタッチラインを完全に越 えた場合。
■主審がプレーを停止した場合。

インプレー
上記以外の全ての時間は次の場合も含めてボールはインプレーである。
■ボールがゴールポスト、クロスバーから跳ね返ってフィールド内にある。
■ボールがフィールド内にいる主審又は副審に当たる。


第10条 得点の方法
得点
ゴールにボールを入れたチームがその前に競技規則の違反を犯していなければ、両ゴールポスト間とクロスバーの下でボール全体がゴールラインを越えた時、得点となる。

勝利チーム
試合中に得点の多かったチームを勝ちとする。両チームが同点か、共に無得点の場合は、試合は引き分けとなる。
競技会規定
引き分けに終わった試合のために、試合の勝者を決定するための延長戦あるいはその他の手続きに関する条項を競技会規定に設けることができる。


第11条 反則と不正行為
反則と不正行為は次のように罰する

直接フリーキック
競技者が次の14項目の違反を不用意に、無謀に、或いは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックを相手チームに与える。
■相手を蹴る、又は蹴ろうとする。
■相手をつまずかせる、又はつまずかせようとする。
■相手に飛びかかる。
■相手をチャージする。
■相手を打つ、又は打とうとする。
■相手を押す。
■ボールを奪うために相手にタックルをし、ボールに触れる前に相手に接触する。
■相手を抑える。
■相手、又はボールにツバを吐く。
■ボールを意図的に手で扱う。
■雪を使っての障害物(雪の壁、落し穴、溝等)の作成。及び相手への攻撃。
■故意による遅延行為。
■故意に長靴をぶつけたとき。
■主審・副審に暴言を吐く。

ペナルティーキック
競技者が自分のペナルティーエリア内で上記14項目の違反をインプレー中に犯した場合、ボールの位置に関係なく、ペナルティーキックを与える。

罰則が科せられる違反
競技者が上記の項目を繰り返す、或いはあまりにひどい反則を犯したと主審が判断した場合は、イエローカード又は、レッドカードを示し罰則を与える。

イエローカードの罰則
■当日主催者側で用意した罰則を行う。違反を犯した競技者は、フィールドの外で罰則を行ってから再びフィールドに戻りプレーすることが出来る。

レッドカードの罰則
■退場処分とし、大会から除外する。適用に当たっては、(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準じる。

第12条 フリーキック
フリーキックの種類
フリーキックは直接フリーキックだけとする。
直接フリーキックの場合も、キックが行われるときはボールは静止しており、キッカーは他の競技者にボールが触れる前にボールに再び触れてはならない。

直接フリーキック
■直接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合、得点となる。
■直接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、オウンゴールとして得点を相手チームに与える。

フリーキックのときの位置
■守備側の競技者はボールから5m以上離れる。
■ボールが蹴られた瞬間インプレーとする。
■フリーキックは違反の起きた地点から行う。

違反と罰則
■(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準ずる。


第13条 ペナルティーキック
直接フリーキックを与える14項目の違反の一つを、自分のペナルティーエリアの中でインプレー中に犯したとき、相手チームにペナルティーキックを与える。

ボールと競技者の位置
ボール:
■ペナルティーマークの上に置く。

ペナルティーキックを行う競技者:
■特定する。

ゴールを守る競技者:
■ボールが蹴られるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のライン上にいる。

キッカー以外の競技者の位置
■フィールドの中。
■ペナルティーエリアの外。
■ペナルティーマークの後方5m以上。

審判
■競技者が競技規則通りの位置に着くまで、ペナルティーキックを行う合図をしない。
■ペナルティーキックが完了したときを決定する。

手続き
■ペナルティーキックを行う競技者はボールを前方に蹴る。
■ボールが他の競技者に触れるまで、キッカーは再びボールを触れない。
■ボールが蹴られて前方に移動したときインプレーとなる。

違反と罰則
■(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準ずる。


第14条 キックイン
キックインは、プレーを再開する一方法である。
キックインから直接得点することはできない。

キックイン
■地上、空中を問わず、ボールの全体がタッチラインを越えたとき。
■ボールがタッチラインを越えた地点から行う。
■最後にボールに触れた競技者の相手チームが行う。

手続き
ボールを入れるときキッカーは:
■フィールドに面している。
■ボールをキックする時、いずれかの足の一部をタッチライン上、又はタッチラインの外のピッチ面につける。
■足を使う
■ボールが他の競技者に触れるまで、キッカーはボールを再びプレーしてはならない。
■ボールがフィールドに入った瞬間にインプレーとなる。
■守備側の競技者はキックインの地点から5m以上離れる。

反則と罰則
■(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準ずる。

第15条  ゴールキック
ゴールキックは、プレーを再開する一方法である。
ゴールキックから直接得点することができる。

ゴールキック
■攻撃側の競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わず、ボールの全体がゴールラインを越え、第10条による得点とならなかった場合。

手続き
■守備側の競技者がペナルティーエリア内の任意の地点からボールを蹴る。
■ボールがインプレーになるまで相手競技者は、ペナルティーエリアの外にいる。
■ボールが他の競技者に触れるまでキッカーはボールを再びプレーしない。
■ボールが、ペナルティーエリアの外に直接蹴り出されたとき時インプレーとなる。
■守備側の競技者はゴールキックを行う地点から5m以上離れる。

違反と罰則
■(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準ずる。


第16条 コーナーキック
コーナーキックはプレーを再開する一方法である。
相手チームのゴールに限り、コーナーキックから直接得点する事ができる。

コーナーキック
■守備側の競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わずゴールラインを越え、第10条による得点とならなかった場合。

手続き
■ボールが出た地点に近いコーナーアークの中にボールを置く。
■コーナーポストを動かさない。
■インプレーになるまで相手競技者は、5m以上離れる。
■ボールが蹴られて移動したときインプレーとなる。
■他の競技者がボールに触れる前にキッカーは再びボールをプレーしない。

違反と罰則
■(財)日本サッカー協会公認のサッカー競技規則に準ずる。


補足事項
ペナルティーマークからのキック
ペナルティーマークからのキックは、試合が引き分けに終わったあと、勝者となるチームを決めることが競技会規定によって要求されているとき、勝者を決定する方法である。

■主審がキックを行うゴールを決める。
■主審がコイントスをし、トスに勝った主将のチームが最初のキックを行う。
■主審は、行われたキックの記録をつける。
■下記の条件に従って、原則として両チーム5本ずつのキックを行う。
■キックは、交互に行う。
■両チームの主将は、ペナルティーマークからのキックが行われる前に、試合に先立って提出した10人の競技者リストの中からキックを行う競技者 の氏名と番号を主審に告げる。
■両チームが5本のキックを行う以前に一方のチームが5本のキックを蹴り終えても他方のチームが既により多くの得点を上げている場合は、以後の キックを行わない。
■5本ずつのキックの後に両チームの得点が同じ場合は、同数のキックで一方のチームが他方より多くの得点を上げるまでそれまでと同じ順序でキッ クを続ける。
■6本目以降は最初の5本のキックを行っていない競技者が行う。全員がキックを行った後は、はじめにキックを行った競技者がペナルティーキック を続ける。
■退場させられた競技者は、ペナルティーマークからのキックに参加することはできない。
■参加資格のある競技者は、ゴールキーパーと入れ替わることができる。
■ペナルティーマークからのキックの進行中、参加資格のある競技者と審判団のみがフィールドの中にいることができる。
■キックを行う競技者とゴールキーパー2人を除く全ての競技者は、キックの行われている反対側のハーフの中にいる。副審がこのハーフとハーフ内 にいる競技者を管理する。
■キッカー側のゴールキーパーは、プレーの進行を妨げることなくピッチの中にいなければならない。
そ の 他
■オフサイドはなし

■この競技規則は、大会当日に一部変更になる場合がありますのでご了承下さい。

■国際雪中蹴球協会(雪中サッカー実行委員会)の競技委員会では、競技規則の改正をその年度ごとに審議していますので、審判員はもとより、参加 チームの役員、競技者をはじめ雪中サッカーに関わっているすべての人たちが、競技規則に掲載されている事項を十分に理解して、雪中サッカー競技の健全な発展に努めていただきたい。
2004/12/04 11:49 (C) 雪中SPECIAL
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