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▼柳伐採の記録

柳伐採の記録/
前回の柳伐採の話から・・西高玉の獅子制作の
材料調達伐採の記録をご紹介いたします。

そろそろ初雪かな?
と・・思われるような11月末頃だったと思います。

西高玉稲荷神社の獅子舞の頭がアチラコチラあらかじめ下見して
獅子頭の材料になるいい柳の木を探し出してくれました。

こんな準備の良い神社は最初で最後かもしれません。
普通の獅子頭の依頼では滅多に無い事です。

頭に案内され白鷹の山を数々巡り
この柳に決定しました。

林道から見るターゲットの柳は
藤つるが絡み
さほど大きい柳には見えない印象です。

太い材料でも自然のスケールの背景では
小さく見えるようです。

写真の奥に見えるトラックまで
この柳を伐り出さなくてはなりません。
2010/02/06 18:33 (C) 獅子宿燻亭3

▼プロの目で検分

プロの目で検分/
根元を斧で削り状態を見ます。

すっかり葉を落とし眠っている様な柳の木
寝首を襲う様で申し訳ないような気持が湧いてきます。

削ってみると綺麗な木肌が見えました。
2010/02/07 07:37

▼やがてチェーンソーの爆音が静寂を引き裂き・・

やがてチェーンソーの爆音が静寂を引き裂き・・/
無骨なチェーンソーを腕の一部のごとく操る
きこり・・

ゆうに1メートルを超える柳の根元。

チェーンソーのバーが
短く見えます。

倒す方向を考え角度をつけて切り口を伐ります。

チェーンソーが青白い排気を濛々と排出しながら
ものの5分もすると、恐ろしい断末魔をあげ・・
スローモーションを見るように傾き
巨体が地面に吸い寄せられていく。


しかし腕の様な枝がクッションになり
意外と静かな最後でした。

柳が受け身したのかも知れません。
2010/02/07 07:52

▼伐採の前に

伐採の前に/
きこりはスルスルと隣の木に上り
柳の枝に絡まる藤蔓や山ブドウ
アケビなどの障害物を除きます。



蔓が邪魔をして予定の倒伏位置
を外れ危険なのだそうです。

2010/02/07 08:14

▼倒れるぞー

倒れるぞー/
こちらには倒れないのですが
一瞬恐怖が過ります。
2010/02/07 08:18

▼気になる案配

気になる案配/
さて、木の内部の状態・・
空洞って場合もありますよ。

根元に苔や蔓が絡まっていると
健康状態が悪い可能性があるとも聞きます。

心配げに眺める関係者一同・・

残念ながら根元に少し腐れが入っていました。
運びやすいように根元から2メーター程に伐り揃えます。




2010/02/07 08:26

▼手際良く

手際良く/
枝を払いながら・・

しかし切れるチェーンソーだな!
2010/02/07 08:36

▼腐れ枝にはエイリアン

腐れ枝にはエイリアン/
上部の折れた枝から
通称テッポウ
カミキリムシの幼虫が
顔を出しました。


2010/02/07 08:41

▼林道まで引きずり出し・・

林道まで引きずり出し・・/
一番大変な工程
写真が無いので残念です。

川を越え土手を越え
ワイヤーを足して
30メートル以上トラックのクレーンで
重い生木の丸太を引きずり出します。

さすがプロの仕事に驚きました。
2010/02/07 08:47

▼獅子の卵が神社へ

獅子の卵が神社へ/
やっと丸太が神社の境内へ運びこまれました。
獅子頭や獅子連、総代や業者の方々が協力して
120年ぶりに新調する獅子頭の卵を探しだしたのです。

作業が無事終わり
それを確かめたようにチラチラ
雪が降ってきました。

獅子の卵は静かに春を待ちます。

雪解けを待ち獅子彫師が助産婦となり
産声を上げるのです。
2010/02/07 08:55

▼いきなり誕生〜

いきなり誕生〜/
生まれたての西高玉の獅子
体重は??
2010/02/07 08:57

▼双子でした

双子でした/
こちらは明治22年作の作者不明の大きな獅子頭
8キロほどあります。
2010/02/07 09:00

▼明治25年・・

明治25年・・/
明治25年
長井市白兎彫刻家長谷部吉之介作
と伝えられる獅子がモデル。

西高玉稲荷神社と白兎葉山神社、
勧進代総宮神社の三獅子が
同じ材料で彫刻されたと
伝えられています。

2010/02/07 09:04
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