▼田園はいま、緑一色2010/07/07 13:58 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼稲の旋律4月末に、アンダンテ〜稲の旋律〜の映画に出あいました。 その中の一場面に、緑の稲(花の咲く前かなって思いました)が画面いっぱいに映し出されて、風の動きに合わせて一斉にそよぐんですよ。 田んぼ全体が、まるで生きているように、風と共に稲が優しく踊っているように見えました。 私は、その感動的なシーンに圧倒されながら、でも、そうなるまでのお百姓さんの土と汗にまみれた労働が思い浮かんでいました。 今、我が家の田んぼは・・・、です。 実はこの写真は、孫の犬の散歩風景を写したのです。だけど、あんまり遠すぎて孫たちはどこに写っているのかわかりません。なので、田んぼの写真にします。 菅野さんの、肥やしをやる心構えをそっと教えなくっちゃ〜ですよね。 イヤイヤ、教えるのでは無くって、自分から掴み取ってもらわないとイカンですね。 あっ、そうだ、ホタルは、6月10日頃から飛んでいます。 水温が何度かになると飛び始めるって聞いたけど何度だったか忘れました。讃岐の今は、夜でも暑いです。 夜9時を過ぎるとホタルも寝るんですってね・・・? やっぱり、山形は涼しいんですね。 2010/07/08 23:01:山さくら:URL
▼肥料について化学肥料をおやめになったとのことで、いろいろ試行錯誤の最中なのですね。 私は、無精なのと、お金がないのとで、こりゃあいいわ、と、無肥料栽培をやっています。堆肥も使わないのです。 これについては、菅野さんはどんな見方をなさっていますか。 今こちらは、全然雨が降らず、連日30度を超えて、畑の野菜には試練の毎日です。 稲はまだ苗を植え付けた時から、1cmほど伸びただけで、必死に干ばつと闘っています。 そのけなげな姿に、痛々しい気持ちになります。 2010/07/15 06:19:くみ
▼稲って、水が無くてもいいんですね! バケツで、稲を育てて観察のコンテストのような物があって、したことあったけど、水溜めて植えていました。
お米って、こういう風にしても育つんですね。 近くで、直播栽培している田んぼがありますが、今は水が入っています。 いろんな育て方があるんですね。 分糵とかするんですかね? でも楽しみですね。頑張ってください。 お米が実るのを、私も楽しみにしています。 2010/07/16 09:31:山さくら
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田園はいま緑一色、むせ返るような緑、緑、緑の世界です。
稲はこれから、今までの体づくりを中心とした栄養成長期から、子づくりのための生殖成長期に移ろうとしています。聞きなれない言葉でしょうね。この移行期は7月中旬。この時期に合わせて農家は肥料を撒きます。子づくり応援ということですね。分施(ぶんし)といいます。撒く時期を誤れば、栄養成長を促進したりして、倒伏や病気の原因にもなっていくために、時期を見誤らないよう慎重に田んぼを観察します。
我が家では、この分施を今まで有機肥料と化学肥料が一緒になった「有機化成肥料」を撒いていましたが、今年は、息子の春平がここまで堆肥だけで育ててきたのだからと、友人の肥料店から「100%有機肥料」を買ってきました。化学肥料ですと、撒いた粒々が溶ければ根が吸収できますが、有機肥料はそうはいきません。撒いたものを土中の微生物が分解し、それを根が吸収するという行程を歩むため、その分10日ぐらいは早めに撒かなければならなくなりますし、見極めも難しい。
稲はどんどん分けつを繰り返し、田植え時期、一箇所に3〜4本植えた苗が今は20本程度になってきました。周りの田んぼに比べて6〜8割の茎数です。この辺りの農家は10a(10m×100m)あたり10俵(一俵は玄米で60kg)程度の収穫を目標としていますが、我が家では8・5俵です。農薬の助けを借りずに稲を作るには、このぐらいが妥当です。ここまでは順調に生育しています。
春平は田んぼに除草機を入れ、田面をくまなくかき混ぜました。草をとることも目的の一つですが、土中のガス抜き効果をねらっています。春に鋤(す)き込んだ稲わらは水温が上昇するほどに土中で分解され、ガスを発生して根に負荷をかけるからです。その作業も終わりました。
そろそろ、その肥料散布が始まります。10aあたり20kgの肥料を320a分。忙しくなります。
昨晩、涼しくなった庭にでてみましたら、ポッポッポッとホタルが飛んでいました。夏ですね。