▼新米ができた。2010/09/07 19:42 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼くず米私がドイツで買って食べているのはミグロというスイスのスーパーで売っているイタリア米です。 慣れれば何とか食べられる程度のお米ですが、アメリカ産の米よりポストハーベストの農薬の量が少ないだろうと思い、食べています。もちろん、まずいですよ。 それが、去年あたりからまずさに拍車がかかったというのか、もう、袋から出しただけで質が悪くなっているのが(その前年より)目に見えてわかったのです。 日本でだったらくず米でしょう。家畜飼料用かもしれません。 粒がまったくそろっていないし、かけているものばかり。 ざるに入れて洗うのですが、ざるの目からこぼれる粒の多いこと、われながら情けない気持ちになりましたっけ。 そのころ世界中の米価がとても上がって、中華料理屋をやっている友達が嘆いていたのを聞いて、ぴんときました。 スーパーのお米はそう頻繁に値上げできない。ならば、数ランク下のお米にすれば値段を上げずに済む。そのせいなんだって。 今年は日本から何人ものお客さんがあったためにお土産にいただいた日本のお米があります。研ぐたび、炊くたび、食べるたび、その芸術品並の品質に感動です。 安いに越したことはない消費者ではありますが、日本の市場でさえ、このミグロのお米みたいなのが流通する時代にならないように心から祈っています。 そのためには、消費者ですよ。消費者が世界を変えるんです。 2010/09/08 05:31:くみ
▼玉子と一緒その点では玉子と一緒ですね。
消費者が油断すれば、どこまでも侵食される。 安ければいいとか、ブランド品を買いあさるとか・・ さまざまな消費者がいるけれど、 この国の在りようを決めていくのも 消費するものの価値観、こだわり、哲学・・ですね。 米と野菜と玉子の生産者であるオレだって他はみな 消費者の立場にたっているわけで・・・やりますぞ! 2010/09/19 08:22:菅野芳秀
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我が農園は今年も下のようにお米を作りました。
下の文章は定期的に買っていただいている方々へ9月分のお米と一緒に同封したものです。
<以下>
田んぼの稲は少しずつ黄色みをましています。
おかげさまで無事、新しい秋を迎えることができました。
今年も新米のご案内をお送りいたします。
1、品種;昨年同様に「ひとめぼれ」ともち米の「黄金もち」です。
2、肥料;堆肥中心で育てました。堆肥は「自然養鶏の醗酵鶏糞」と「レインボープラン堆肥」の二種類です。こだわりです。
3、農薬(殺菌剤);田植え時点の一回だけ。殺虫剤は使用しません。その後は玄米酢などで対応しました。我が家もこの米を玄米で食べます。
4、除草剤;一回のみ使用。あとは薬ではなく除草機をかけました。
5、価格;白米、七分とも10kgあたり5,000円(送料別)、玄米は4,600円で昨年同様です。もち米も同じ価格(3kgは別価格)です。少し高い印象を与えますが、堆肥使用、無農薬に近づいている農薬削減など、食と環境の安全に心がけた我が農園の米作りを支えていただければありがたい。
6、保管と発送;お米はモミのまま貯蔵し、夏は低温倉庫で保管します。毎月10日が到着日。風味が損なわれないように発送直前に精米しお届けいたします。
7、ご注文;メールかファックスでお受けいたします。一年分をあらかじめご予約いただければ、どこまでご注文をお受けしたらいいのかを押さえる上で助かります。
8、ご注文の変更;前月の月末までお知らせ下さい。調整いたします。
9、お支払い;郵便局の振込み用紙を同封いたします。もちろん月ごとでもかまいません
一年分一括の場合はお礼に我が家のレインボープラン秋野菜をお送りいたします。
9、新米の発送;今年は10月10日前にお送りできるようです。
10、締め切り;田んぼは昨年と同じ面積です。予定収量に達し次第、締め切りといたします。お早めにお申し込みください。
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今年は低い米価が更に下がりそうです。それにつけても、スーパーで売られているお米は安すぎです。この価格で農家が生きて行けるわけがない。でもなぜそんなに安いのか・・・。それには訳がある。こんな話を聞きました。
大量のくず米を混ぜることで安くできる。農家はLLの網目を通ったものをお米として販売し、それより小さいものはくず米として、1kg60円(毎年違いますが)ぐらいの価格でJAに売る。業者はそのくず米を集め、Mの網目にかけなおして得たお米をいいお米に大量に混ぜる。それで安い新米が出来上がるんだと。
わが農園ではニワトリの餌としてくず米を買い求めますが、ここ数年、くず米の値段が高値のまま続いています。上の話を聞いてその訳が分かったように思いました。農家のだしたくず米がいいお米の足を引っ張っている。農家は泣きますよ。
2010,9