▼11月のお米につけた手紙2011/11/16 23:21 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼お米の黒い勲章・・・! 菅野さんって、旨いこと表現しますね。
カメムシって、讃岐(我が家の田んぼ)では3〜4年前から出現しはじめました。 暖かい地方だけかなって思っていたのですが、早から山形まで行ったんですね。(カメムシさんは環境適応能力がスゴイ!) 我が家の餅米は、このカメムシのおかげで『3等』になりました。 昨年は、「早く刈り過ぎたから3等や」って言われたので、今年は去年より少し長く田んぼにおきました。 そしたら、近くの刈り終わった田んぼのカメムシが、お米がある田んぼに集まって来るんですって・・・。 なので、どっちにしても同じ『3等』でした。・・・ションボリ! 以前、『日本の国はアメリカのポチやな〜』って書いておられたのも、旨い表現やな〜って思い、忘れられません。 全国の自治体の80%以上の都道府県、市町村議会が参加反対しているTPP、もちろんJAや医師会等も猛反対なのに、「私が考えて決めて参加しました」やって・・・! 「それは、ドジョウさんあんまりでしょう」 日本の国の民主主義が、壊されたねって私は思ってしまいます。 牛肉輸入だって、20か月から30か月にって、翌々日の新聞に載っていましたね。 夢か幻かって思っていたけど、ほんまなんやな〜。 今からも参加反対続行ですね。 そんな事を私が言うと・・・、 「オバマさんも困っとんやがな!」って、近所の人は言います。 『なんでオバマさんやアメリカが困っているのを、日本が壊滅状態になってまで助けてあげなイカンのよなぁ〜』 『関税だって、それぞれに自分の国を守るためにあるんやでなぁ〜』・・・・・・って思うのは、私だけなんでしょうかね。 最近、なんかね〜、私がおかしいの(変なの〜)かなって思ってしまいます。 「戦争の反対は平和じゃ無い、戦争は平和な世界にするための手段なんやで」っていう人も居て、私は驚きました。 手段なら、戦争以外の事を選んでほしいわな〜。 「でもね、世の中の女(特に母)は、戦争はダメって思っています。子どもを産んで育てる人はね、理由もなく命を奪うものには断固反対です。 だから原発も、TPPも戦争も反対なんです」って、いい放ってプンッ!って背を向けてきました。・・・・私の敗北かな・・・? あとで、ゆっくり考えると、私にハッキリそう言ってくださったこの人も、善い人なんでしょうけどね。 2011/11/22 08:51:山さくら
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こにはカラフルな村の秋があります。色づいたりんご、柿、もみじ、銀杏、菊やコスモスの花々・・。とてもきれいですよ。裏にそびえる朝日連峰は峰から1/3ほどが葉っぱを落としています。もう頂の木々は冬支度です。
☆家の前に広がるおよそ800hの水田はもうすっかり稲が刈り取られ、
ほとんど人影はみえません。唯一我が家のトラクターの堆肥を散布している姿
があるだけです。化学肥料は田んぼの土を劣化させるという考えから、30年の間、作物作りはずっと堆肥中心でやってきました。自然発酵鶏糞とレインボープラン堆肥の二種類。春になってからでは忙しすぎるために秋のうちに一種類の堆肥を散布しておきます。
☆私たちは土を食べています。たとえばかぼちゃは土から良いもの、悪いもの、さまざまなものを吸い上げ膨らみます。だから私たちはかぼちゃをたべながら、かぼちゃが育ったところの土を食べているのと同じ。私たちは作物の味と香りにのせて土を食べている。アメリカの土を食べ、アルゼンチンの、中国の、フィリッピンの土をたべ・・。その土が汚染されているならば私たちの身体が汚染され、土が弱っているならば身体が弱っていく。私たちはさながら土の化身です。
☆食べられる土を作ろう。食を問わば土から。健康を求めるなら土から。町を築くなら土から。未来は土から・・・。土はいのちの源。そう思いながら農業にたずさわり、堆肥を撒き続けてきました。それだけに原発事故は恨めしいですね。
☆3・11を経たこの秋、友人たちを含め、たくさんの方々から支えていただきました。その結果、落ち込んだ米への注文がようやく昨年水準まで回復することができました。原発事故の過酷さを知った年でもありましたが、それ以上に人の情け、あたたかさを体験した年でもありました。
☆お米に黒い斑点がついているものがあります。それは「カメムシ」の食痕です。殺虫剤を使用しないお米につく勲章のようなものですので気になさらずに食べてください。虫も食べ、人間も食べる・・どこかいい世界ですね。