ヤマガタンver9 > 3月11日(月) 雪のち晴れ

Powered by samidare

▼3月11日(月) 雪のち晴れ

3月11日(月) 雪のち晴れ/
昨夜の暴雨雪でまた白くなった朝。

今日は朝から蔵へ。

精撰普通酒の瓶殺菌をしながら洗い物で一日が終わった。
大甑と小甑。こしきとは蒸かし鍋のでっかいの。



今日はどのメディアでもこの話題でしょう。
あの震災から丸2年が経ちました。
当時を思い、ろうそくで灯りを、おにぎりと味噌汁で夕飯をとった。
かーちゃん堂のアイデアです。


あの日、私は風邪を引いて寝ていた。職業は蕎麦屋だった(笑)。

停電したのでリアルタイムで津波や原発の映像は見られなかった。

揺れは大きかったが、水道も出たし、灯油ストーブで煮炊きが出来たので
不自由はあまり感じなかった。

2,3日目に携帯が通じて、電気が復旧し惨状を少しずつ知ることとなった。

世の中が停滞し、ガソリンスタンドに長蛇の列。

ネットで原発や放射能についてずっと見ていた。

一度だけトラックに物資を積み込み宮城県に走った。

その後いろいろいろいろ・・・・。

あれがなかったら蕎麦屋やってたかな。

あれがなかったら家なんか買わなかったかも。

あれがなかったら、なんて、何も失わなかった人間が軽率に使うと
本当の被災者の方々には不快に感じさせてしまうかもしれない。

でもあれがあったから今の自分、考え方、家族の形、暮らしの形が
明らかに変わったと思う。

それはこれからをどう生きるかということを真剣に考えることに
つながったし、その考えを具現化したいと思うようになった。

その想いのカタチを農で創りたいのです。


今日の朝刊に谷川俊太郎さんの詩があったので勝手に紹介します。

・・・・・・・・・・

そのあと

そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている

そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に

・・・・・・・・・・・

明日はやってきます。

合掌。
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る