▼◆高畠の歴史 008号◆2013/04/20 07:51 (C) 高畠・まほろばの里案内人・ とだちゃんブログ
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今回は日向洞窟から発掘された文化遺物は何を物語っているか、
についてお届けいたします。
日向洞窟、第4層から多数の文化遺物が出土しました。
隆起線文土器、押圧縄文土器、爪形,無文の各土器群と
それらに伴出する石器、石片が大量に出土しています。
発掘前は、もしかすると縄文早期のかなり古いものが
出土されるものと期待されました。ところが、
発掘した遺物を調査した結果、研究者の予測を根底から覆す、
全国的にも全く知られていなかった縄文土器だとわかりました。
そして、その遺物は全国的に珍しい、
縄文時代最古の土器であると解明され時代括りとして
『縄文草創期』発見という金字塔が掲げられたのでございます。
従来までの『土器編年の系列』学説における縄文最古の時期
『縄文早期』よりさらに古い『縄文草創期』を設定するに至り全国的に
『日向洞窟』の名と共に、高畠町の名を広く知らしめることとなりました。
考古学的に日向洞窟は縄文最古の遺跡として全国に
周知せしめる源流となった記念すべき遺跡となり
高畠は縄文時代草創期、早期の研究の宝庫となり
世界中から考古学者が訪れるようになりました。
まさに郷土高畠のあけぼのを象徴するものでございます。
高畠町には、日向洞窟を代表として、一ノ沢洞窟、
火箱岩洞窟、神立沢洞窟、尼子岩陰洞窟が
縄文時代最古の遺跡として存在しています。
高畠町は凝灰岩質に恵まれそれらが山肌から突き出ていて
目立つため、古代人が住みかとして利用したものと考えられます。
更に湖と地質上から住みやすい環境だっことが伺えます。
それでは、その人類はどこから来たのでしょうか