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▼ぼくのニワトリは空を飛ぶ 再開第一回 「シフォンケーキ」 06.4.17

ぼくのニワトリは空を飛ぶ 再開第一回 「シフォンケーキ」 06.4.17/
お久しぶりです。

さて、インターネット上の毎日新聞に「ぼくのニワトリは空を飛ぶ」と題する駄文を書き、26回目からは「個人的なメールマガジンにおいて・・」と宣言したのが昨年の12月、今はもう4月下旬だからもう半年のご無沙汰だ。

 締め切りがないというのはとても自由だけど、ぼくのようにグウタラな人間にはマイナスにしか作用しない。まったくダメ。書けません。それに「メールマガジンにおいて」とは言ったけれど、肝心のその世界のことをほとんど知らなかった。

じゃ、宣言しなければいいじゃないかともお思いでしょうが、ま、最初に広く宣言し、逃げられないようにしてから事に向かうというのは、禁煙の時も同じで、ぼくのやり方。方法としては手慣れたものだ。あとはグウタラを我が家系の遺伝子のせいにして機会を待てばいいというわけだった。

 そして機会はやってきた。筆不精のぼくの背中をドンと押してくれたのは、友人からのメールだ。そこにはびっくりするような話があった。これは書かないわけにはいかないぞと。ぐうたら人間をやる気にさせたメールとはどんなものか。少し長いが引用する。

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菅野 芳秀様

 すばらしいシフォンケーキが出来て,初めて家族にほめられました。本当に素
晴らしい卵力です。ありがとう。

白身を泡立ててレンゲを作ったのですが,泡立ちのしっかりさ,泡の艶色,いき
いきとした感じがいままでの卵とちがう。

オーブンで焼いてみてさらに違いが分かりました。ふくらみの高さが焼き型の煙
突のところまで膨らんでいるのです。これは初めての経験でした。食べてみるとなめらか,しっとり,ふわふわ。

焼いた翌日はどうしてもやや堅くなるのですがそれがあまり感じられません。

そしてもうひとつ決定的な素晴らしいことー焼いたときの香りのすばらしさです。

今まで「平飼卵」というのを使っていたのですが,焼き上がった直後、オーブンを開けると魚滓の油の酸化した臭いがしてせっかくのリキュールやラム酒のにおいが消えてしまい,それが気になってしかたがありませんでした。それがすべて解消したのですから驚きです。

もっと,価値高く売れる卵だと思います。「NPO虹の駅」で、この卵でシフォンケーキを作って売って名物にしてはいかがですか?

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びっくりしたよねぇ。写真の左がぼくの自然養鶏の玉子で作ったシフォンケーキだ。右が生協の平飼い養鶏のたまごで作ったもの。比較のために条件は全く同じにしたという。でもこの差はなんなんだ。友人は農芸化学の専門家で、もと農水省の技官。「たんぱく質の組成の違いが原因だとは思うけれど、調べてみなくちゃね。」と言ってくれた。

 ぼくはその違いを少しロマンチックに考えたい。いのちを持ち、暖めればヒヨコになる玉子と、いのちを持たず、暖めれば腐ってしまうたまごとの違い。持っている生命力、含まれているいのちのパワーの違いだろうと。

いのちはいのちをいただくことでふくらんでいく。いのちは、いのちに加わってもらうこと、参加していただくことで強くなっていく。「食べる」ということはそういう事だ。参加する「いのちの質」(嫌な言葉だけど)によって生命力が決まっていく。

 たまごの外見は同じだ。区別がつかない。だけど、その違いは歴然としている。これは生協の「平飼い養鶏のたまご」との比較だが、ゲージ飼い養鶏との比較ならどんな結果が出ただろうか。

本物の食べ物、生命力あふれる食べ物をしっかりと食べたいものだ。


自然養鶏を始めて25年。いのちを育む百姓として、人間として(わっ、はずかしい!)いい玉子を作りたいと思い続けてきたが、なんだかその努力が報われたようでうれしかった。


P・S ★ 自然養鶏の玉子を食べてみたい方はご連絡ください。当然のことながら数にかぎりがありますので、お受けできないこともありますが、その時は不運と思い、あきらめて下さい。

     
            

▼ブログの立ち上げおめでとうございます。

 管野様、ブログの立ち上げおめでとうございます。「空を飛ぶ」は毎回楽しみに読まさせていただいておりました。とくに「山の神様」の話は大好きでした。
 今回のお話の通り有精卵は「何か」がちがうと、私も思います。有精卵を初めて食べたときの感触は、命の宿ったものをいただいている、という感覚でした。今後のお話も楽しみにしております。
p.s.少しでも自分で食べ物を作ってみたいと思い、最近ベランダ菜園を始めました。毎日発見の連続です!
2006/04/18 01:04:原覚俊(食品・農業ライター)

▼おめでとうございます

ささやかな、お祝いのプレゼント、お送りします。
ブーゲンビリアのきちきち日記 「米軍基地はいらない 沖縄 相模原 世界のどこにも」写真も、お楽しみください。

http://blog.goo.ne.jp/naha_2006

相模原は今、アメリカの世界戦略の、拠点になりそうです。
卵を食べて、がんばります。

2006/04/18 09:22:ブーゲンビリア:URL

▼シフォンケーキ

シフォンケーキ/
先日は突然お邪魔いたしました。久しぶりにお会いできて、おまけにこのシフォンケーキにめぐりあえて、とてもうれしかったです。
2年前に食話会でお話してもらって以来、卵の黄身の色が気になっていましたが、今回、朝食にいただいた卵を食べて、しっかり確認できました。味も本当においしかったです。「卵の味だ!」と全員で叫んでしまったほどです。
では、またの再会を楽しみにしています。
私たちのホームページにリンクさせていただきますね。画像はパソコンの前の菅野さん。
2006/04/18 09:32:LJ21 あさだ:URL

▼いよいよスタートですね! 

菅野さん、いつもお世話になっています。
まずは、ブログ立ち上げおめでとうございます!
毎日新聞での連載終了後、再開をずっと待ち望んでいたので、本当にうれしいです。

小さな東京の、せまーい家で暮らす私に、
いつもどーん!と大きな視点を与えてくださる菅野さん。これからも楽しみにしています、どうぞよろしくお願いします!
(そして今年こそ、お会いしたいです。)
2006/04/18 10:19:東 美企子(GP)

▼空を飛ぶ

ありがとう。
ま、ぼちぼちいきます。
それにしても、コメントの写真、少し太りすぎに写っているんじゃないかぁ。おれこんなんじゃないべぇ。
2006/04/18 18:48:菅野芳秀

▼おめでとうございます


 菅野さん、ブログの解説おめでとうございます。私たちの会で講演をしていただいてから早いものでもう2年半、そして、「虹の駅」に大勢でおしかけて行き皆でたくさんの買い物をしてからやく半年が過ぎました。新鮮な野菜や卵をまた味わえる機会があったら幸せです。ぶろぐへのかきこみをするのは初めてです。菅野さんにお祝いを一言言いたくて思い切って書いてみました。

2006/04/18 20:48:チェリーパイ

▼また楽しみができました。

いつも楽しく読ませてもらっています。
再開されて、うれしいです。
シフォンケーキ、へえー!そうなんだ。力が違うの?調査の結果私も知りたい。
うちの鶏は、雄鶏があんまり荒いので食べてしまい有精卵ではないのですが、トウモロコシをやめてくず米にしてからは、あっさりした味になり食べやすくなりました。えさがこんなに卵の味を左右するとは、と思ったのですが、考えてみれば当たり前の話ですよね。これならいくら食べてもコレステロールはたまらないような気がします。
2006/04/18 21:29:鈴木恵理子

▼待っていました

こんにちは。
「ぼくのニワトリ」楽しみに読ませていただいていました。
ブログ開設、うれしいです。これからも色々と教えてください。
こちら北部カナダは、木々の芽も膨らみ、大分春らしくなってきましたが、暖かい数日の後に雪が降ったりと忙しいです。現在、期末試験の時期で、「ぼくのニワトリ」で新年を一緒に迎えた学生達も悲鳴を上げている最中です。もう卒業した学生もいますが。

話が変わりますが、先日プラスチック・ボトルのリサイクルでスーパーに持っていってみました。一本、5円相当でした。飲み物を買う時に、もっとビン代を高く設定していたほうが皆リサイクルするだろうになぁと思った次第です。
2006/04/20 04:45:あみ
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