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▼館長裏日誌 令和5年8月18日付け

 今回からこの「館長裏日誌」というページを設けることにしました。理由は、当館の某学芸員から、「最近の館長日誌は長い!これをいくつかに割って掲載すれば、ホームページの閲覧数も稼げるのに。」という指導があったためです。確かに、最近は調子に乗って余計な文章が多くなっていると思っていたところでもありますので、本当に余計な話については、この「館長裏日誌」に書込みたいと思います。まあ、余計でない話は、ほとんどないのではありますが。

■「山形ハワイドリームランド」裏日誌 その1
 この「山形ハワイドリームランド」のホテル版と言うべき建築が、同じく黒川紀章設計の「六本木プリンスホテル」(1984年-2006年)ではないかと確信しています。開業当初は斬新なデザインの都市型ホテルとして注目されましたが、バブル崩壊後の不況で客足が遠退き、営業を終了とあります。20年余りでなくなってしまいました。
 「山形ハワイドリームランド」と同じく建物で取り囲む中に透明なプールがあって、「なんとなくクリスタル」の残党のような人たちの中、山形からのおのぼりさんの私は浮きまくっていたわけですが、「六本木プリンスホテル」は、言葉で表現するとこんな感じでした。
 「建物は中庭を取り囲んだ口の字型で、中庭の大部分は複雑な曲線を描く屋外温水プールになっていた。通りに面した外側はほぼ正方形で落ち着いた外観を呈しつつ、内側は建物の外壁が入り組んだプールの縁を沿うようにうねる独特な意匠になっていた。内側に面した各階の廊下は総ガラス張りでどこからもプールを見下ろすことができたほか、プール自体も側面の一部が透明アクリル板で作られており、ロビーやレストランからはまるで水族館で水槽の魚を見るようにプールで泳いでいる者を見ることができた。」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

■「山形ハワイドリームランド」裏日誌 その2
 「山形ハワイドリームランド」の名残りとしては、現在、飯田温泉があるのみです。また、当時の国土地理院の航空写真を現在の地図と重ね合わせると、当時のあった場所がなんとなく特定できます。現在はすっかり住宅地として分譲され、道路も新たに設けられているのですが、その中にテーブルが2つだけの小さなフレンチレストランがあります。もとはラーメン店の建物だったのですが、そこを現在のオーナー夫婦が改装し、今や全国有数の注目店となっています。メニューには、ただただ食材のみが書いてあり、料理が出てくるまでは想像もつきません。パティシェでソムリエででもある夫人が作るデセールや勧めるワインもすばらしい。お値段もそれなりに全国区ではありますが、まずは「ゴ・エ・ミヨ 2023」で確認を。

■パビリオンについてのご提案
 パビリオンというと、2年程前に「パビリオン・トウキョウ2021」という企画展がありました。これは新国立競技場を中心とする複数の場所に、建物やオブジェを設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案する世界初の試みというものです。
 9人の建築家やアーティストたちがそれぞれパビリオンを製作したのですが、このメンバーがすごい。藤森照信、妹島和世、藤本壮介、平田晃久、石上純也、藤原徹平、会田誠、草間彌生、真鍋大度+Rhizomatiksという方々。
それで思ったのですが、もし、大阪・関西万博でパビリオンが間に合わないということであれば、ここは「東京城」を製作された会田誠先生だったら、何かきっと凄いものを提案いただけるのではないかと。ペーパークラフトとかで。まずは「関西城」あたりから。


2020/08/18 17:10 (C) 最上義光歴史館
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