▼何を基準にして生きるのか【後編】2006/12/06 06:26 (C) 甲子(きのえね)の大黒さま
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お釈迦さまは「一切皆苦」と説いていらっしゃいます。この世は苦しみに満ちていると教えておられるのです。そして苦しみとは外からやってくるのではなく、理想に捕らわれ現実を受け入れられない自分の心からやってくるのかもしれませんね。生きているのですから苦しくて、悲しくて、寂しくて、悔しくてあたりまえなのかもしれません。仏様ではなく人間なのですから。
この一切皆苦という教えは世の中を悲観するためのものではなく、苦しくてあたりまえという基準を持つことによって、小さな喜びや感謝に気づくことができそれが大きな幸せにつながっていくという教えなのかもしれません。
自分を厳しく律するための理想ではなく、自分勝手な理想に捕らわれ現実を否定してしまえば不平不満の塵に埋もれてしまいます。苦しくてあたりまえというスタート地点に立つからこそ、現実の世界で多くの喜びを見つけられるのかもしれません。理想の世界から現実を見るのではなく、厳しい現実の世界から幸せに向かって歩いていきたと思います。
今日の写真
小野川温泉から米沢の方角を撮った写真です。山並みに広がる雲とご神木の杉の木を入れてみました。雲に淡い色が付きとてもきれいでした。