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▼伊佐沢橋の解体です

伊佐沢橋の解体です/
長井市内から伊佐沢に至る長井大橋、通称伊佐沢橋の解体工事が進められています。最上川に架かる頑強なトラス式の古い鉄橋は昭和六年に建設されました。今年7月近代的なさくら大橋が完成し、75年のその長い勤めを終え姿を消そうとしています。橋の建設もなかなか見ることもありませんが解体工事も珍しい事です。アスファルトを剥がすと鉄の骨格が現れました。下に鉄骨で支えを組み立てると重機で引きちぎるように解体するのです。最上川主流を除き仮に河原を埋め立て足場を作っての工事です。毎日ブツリブツリとちょん切られていく橋を横目で見ながら車を走らせています。まだ明けやらぬ冬の朝霧に、霞みながら消えていく伊佐沢橋の姿があります。亡くなった父の生まれた年でもある昭和六年の完成当時はまだ車もなく今のように物が豊かではなかった時代、当時としては超近代的な建造物だったことでしょう。霧の中に馬や牛が引く荷馬車が渡るのが見えるようです。リストラや温暖化なんて言葉も無かった古き良き時代。長井の文化財がまた一つ消えつつあります。

2007/11/26 14:41 (C) 獅子宿燻亭3
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