▼春が来た・・・けれど・・。2008/04/06 22:35 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼どうするって食べるしかない。そこから、作る事に
手を出すしかない。どうやってでも。 この国という範囲ではもう考えても 解決できないような、だから、分る ものを食べる。 2008/04/06 22:46:文庫 番
▼わかってるけれど年ごとに1%づつ自給率を減らすこの流れでいけば、39年後には0になってしまう。食べものを自給できない国を子供たちに残すつもりなのでしょうか。稲作農家があるうちに方向転換しなくちゃ。ということは誰でもわかっていると思うのですがね。どうなっているんだろう?この国は。
2008/04/06 23:40:とほほ
▼私は何をすればいいのか・・春が来た・・・けれど・・。
この問題はなんとなくわかっているけど・・ どうすればいいのか・・ よく考えて、おかしいと言わないと・いけない。 知らないことも・・知っていて何もしないこともよくない。 自分で自分の首を絞めることになるのではないか! 私たちの問題ですから。 この記事を私のブログに紹介させていただきました。 事後承諾ですが、宜しいですか。 2008/04/08 08:56:門田幸代:URL
▼もちろんです昨日、NHKのラジオ深夜便で、同じことを話しました。そこではこうしましょうという提案をしましたので、ブログにも書きます。楽しく、面白く取り組めたらいいですね。
2008/04/08 12:32:菅野芳秀
▼知り合いのブログに菅野さん、さすがに文章がうまいなあ、と感心しました。
国土と、食の安全、国民の幸せ、これが大目的ですから、そこへ到達する手段はいろいろあるはずです。それを柔軟に考えて一番いい道を見つければいいのですよね。なんでもそうですね。 私の知り合いのブログに,この文章を載せましたら,二つのお返事がありました。よかったら覗いてみませんか。 変わった人々が集まっています。だから私もいるのか・・・・な。 NHKのラジオ深夜便で、同じことを話しました。そこではこうしましょうという提案をしましたので、ブログにも書きます。・・・・とても楽しみにしています。菅野さん、私の電話番号の変更のお知らせ届いていますか。 2008/04/09 16:21:kumi:URL
▼農業は昔も今も・・変わらない!先日のラジオは電波状態が悪くて・・友人に内容は聞きました。
私は生産者から購入していますが、今回はあちこち声を掛けて、 知人の家族が(30代子ども2人)10年位前から、農業をしています。冬場は売る野菜がなく、ご主人は町に働きに・・・でも 最近奥さんも近くの工場で働くことに・・・ 小ども達も手伝って、家族で頑張っていたのに・・・ 私も心から応援していたのに・・・ 有機農法でとても美味しい野菜です。 2008/04/19 06:11:門田幸代:URL
▼深刻な問題ですね私は久米さんの番組で菅野さんの仕事ぶりを知りました。nyに住んでますが、実家は広島県三次市で、父が定年後本格的に農業にむきあって続けています。
久米さんの番組をこちらで聞いてると、菅野さんの存在が、日本農民に明るい農業、楽しさがそこのある農業ーーーと、日本もまだまだ捨てたもんではないと、感じました。魅力的でした。 今回3月に1か月帰国して畑仕事などを手伝ってきました。菅野さんの影響もあったせいか、農家でも生野菜のごみは燃えるゴミの日に、市が指定したプラスチックのゴミ袋に入れて捨てていましたが、今回、畑に穴を掘り、そこに捨てるようにしてみました。(手間はかかります。ーーーーーそしてからすに狙われてしまいます。ーーーー昔はしてましたね。) 土に返るものは還す。いいですね。 島根県に住んでるおば宅に、神戸から中1の孫が、2月からとまりにきてました。登校拒否の末おば宅に,来たようでした。 伯母は島根和牛を10頭近く飼っています。中1の孫は牛の世話をするのが楽しみで休みごとに泊まりにきていました。今回世話をしながら将来農業をして生きたい、家畜の獣医になって農業をしていきたいと話していました。 75歳の伯母は、50過ぎの息子と二人で稲作もやってますが、農業で生活していくことがどれだけ大変だったのかをはなして聞かせていました、 寂しいことに猛反対でした それよりも。サラリーマンになった方が天候の心配、健康状態などなど自分の力ではどうしようもない事への心配、等少なくて,楽でいい、としきりにはなしていました。 75までズーと農業をして息子3人大学に入れるのには、農業は厳しかったのかもしれません。 そこにはきれいごとはないです。 中1の孫も,伯母宅にある、現代農業をしっかり読んで理屈は把握しています、理屈では、75まで農業をしてきた伯母を負かせてしまいます。しかしそこは、理屈じゃないものがたくさんあるわけでそれをおばは心配しているのも聞いてて分かります。 しかし少しづつ幸せの価値観がかわってきてもいいのではないかと思います。 昭和一桁が育った、戦後とは今は違います 形には見えない幸せをほしがってる人たち子供たちがいます、 農業の中に人間の幸せに触れるものが潜んでるように感じます。形がないから説得力にかけてしまいますが。少しでも触れて経験したものには残っています 若い子が農業をしたいと考えてることはすばらしいです。頼もしいです。 国土と、食の安全、国民の幸せを考えると、なんとかしていきたいですね。久米さんの番組で知った(畠山重篤さん)いはく、『木が育つのには50年、人が育つのに20年』子供たちが農業ができるような環境が日本に続いてほしいですね。なんとかしたいです。こんなところで机に向かってちゃいけない危機感を感じてきました 2008/04/22 04:08:kyoko
▼kumiさん、門田さん、kyokoさんkumiさん;見ました、見ました。電話番号とどいています よ。
門田さん;せつない話です。 kyokoさん;私のお袋は、農業を継ぎたいといった息子に 「なにもお前が苦労することはないよ。お前は農業以外の職につき現金収入をしっかり得た上で、農家にいって、『私はあなたがたを応援しています。安全でおいしい作物を作ってください。』というのが一番いいんだよ。」と話していました。(この話しはブログのバックナンバーにあります。)息子はいま私と一緒に百姓をしています。 2008/04/24 21:53:菅野芳秀
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春だ。今年もそろそろ米作りの作業を始めなければならない。
その第一歩は、こちらで「しおどり」と呼んでいるもので、生玉子が浮くほどの塩水の中に種もみをいれ、充実している実とそうでない実を選別する作業だ。浮力が高い塩水の中でもなお沈む実だけを取り上げ、種にする。とりあえずこの作業は終わったのだけれど・・イマイチ気がはいらない・・。
「早いなぁ。もう終わったのかい?」
先日、水に浸している種もみをみながら、隣の健ちゃんが話しかけてきた。健ちゃんは70歳。奥さんと二人、3.5haほどの水田を耕す専業農家だ。村では篤農家で通っている。
「おれはこれからだが、こんなに米の価格が安いんじゃ、なかなか力が入らなくてよ。」
「そうだよなぁ。村のみんなはどうすんだろう。今年、作るべか?」
「作るべなぁ。田んぼあるし・・」
米価格の下落はすさまじい。
JAが当地で発表した今年の買取価格は1俵60kgあたり、平均1万円。20年前の1/2以下だ。東北農政局が発表したH18産米の生産費は1俵あたり15,052円だから、今年は米一俵出すごとに5,000円のお金を貼り付けてやらなければならないことになる。それに35%の減反だ。これではやっていけない。作れない。
自民党政府は長年、日本の水田農業の国際競争力を問題にし、執拗に大規模稲作への転換を進めようとしてきたが、ここまでくれば規模の問題ではない。日本列島で米を作って暮らすという行為自体が不可能だということだ。
おそらくあと10年もすれば、日本の水田農業は壊滅だろうなぁ。田畑に囲まれた村々も崩壊だろう。のどかな田園風景は一変するに違いない。農業、農村などというものは一朝一夕にして出来上がったものではない。田畑と暮らしの数千年の営みのなかで形成されてきたものだ。それがいま、崩壊していこうとしている・・・。つらいですねぇ。たまらんですねぇ。
急速な日本農業の崩壊・・・。この背景にはWTO(世界貿易機関)がある。関税を取っ払い自由貿易を進めようという政策のなかで生みだされてきたものだ。
このままでいいのかい?本当にいいんかい?
こんな記事が毎日新聞に載った。
「 現在は高い関税によって保護されている日本の米だが、仮に撤廃されたらどうなるか。農林水産省の試算によれば、日本の10分の1以下の価格のコメが入ることで、日本のコメ産地は崩壊。農地の60%、1万以上の集落が消滅する。
日本の食料自給率は現在39%。オーストラリア237%、米国128%、フランス122%、英国70%などと比べて極端に低いが、これが何と12%になってしまう。この時、世界の異常気象や戦争などで輸入がストップすると、終戦直後の配給制度が復活し、イモなどに頼る食生活もあり得るという。」
(毎日新聞10/11東京夕刊http://mainichi.jp/life/food/news/20071011dde012200010000c.html)
このような試算があるにもかかわらず、政府は関税撤廃の道をすすんでいる。なんでだべ?その方が経済的に得だからだべ。お金になるからだべぇ。
でもなあ、なんかおかしくないかい?あまりにも目先の利益で考えてないかい? おれには長期的に見ればとり返しのつかない道を転げ落ちていっているとしか思えないのだけど。
「で、健ちゃんはどうする?作るのかい?」
「おれか?やっぱり作るよ。それしかないべぇ。いまさら他に仕事ないしよ。でも機械が壊れたら終わりだなぁ。」
田畑の雪もすっかり消えた。
忙しい田んぼの季節はそこまで来たのだが・・・力が入らない。この国はどうなっていくのだろうか。考えれば考えるほど恐ろしい・・・。