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▼天正最上の乱(6)

☆最上義光と伊達輝宗が和議を結んで以降、義光方が優勢となり、義守の立場はきわめて苦しくなった。輝宗は「近日中に義守は切腹することになるだろう、お墓を用意するか、高野山に行くか、伊達に身を寄せるか、よく相談するように」という書状を義守方?に送っている。
☆でも結局、最上義光は父義守に寛大な扱いをするんですよね。切腹もさせてないし、追放もしていない。義守が病気になれば祈祷もするし、死んだときには小田原参陣を猶予してもらって、盛大に葬儀も行った。優しいというか、甘いというのか、そういう人物なんですね。
☆天正最上の乱以降、伊達側が最上領にちょっかいをかけたことがない。このときの和議によって、伊達輝宗は対相馬、最上義光は南出羽制覇という、それぞれの目標に、後方を気にせずに邁進できるようになったのではないかと思う。
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