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▼【食の世界遺産】に「花作大根」「雪菜」

【食の世界遺産】に「花作大根」「雪菜」/
12/2(土)東京・丸の内ビルにて開催されました。

山形新聞社 朝刊 2005/12/3
食の世界遺産に花作大根(長井)と雪菜(米沢)を認定
 伝統的な食文化を見直し、守るために運動するスローフードジャパンは2日、日本の伝統食材9品目が、スローフード協会国際本部(イタリア)の「味の箱舟」計画に認定されたと発表した。このうち本県から花作大根と雪菜の2品目が選ばれた。

 「味の箱舟」は、大量生産される画一的な加工食品という“大洪水”から伝統食品を救う計画で、いわば世界遺産の食材版。日本からの認定は初めて。東京の丸ビルで同日、日本のスローフードを紹介するイベントを開くとともに、記者会見して9品目を発表した。

 このうち花作大根は、長井市花作地区を中心に、かつては置賜一円で栽培されていた漬物用の地大根。小型で苦味とパリパリした歯応えが特徴だ。地域住民らが「ねえてぶ花作大根」を結成し、3年前から復活運動を展開している。
 「ねえてぶ」の事務局を務める遠藤孝太郎さん(53)は「大切な食べ物だと認識された意義は大きい。地元の人が食べたいと思った時に食べられるように生産を増やしたい」と話している。

 また、米沢市の雪菜は雪の中から収穫する独特の野菜。ふすべ漬や冷や汁は地域特産の味として親しまれている。今回の指定を機に、雪菜の畑を見に行くツアーの計画も浮上した。

 他の7品目は、日本短角種の牛(北東北、北海道)、8列とうもろこし(北海道)、長面の焼きはぜ(宮城)、雲仙こぶ高菜(長崎)など。

 この日は、各地の貴重な食材を展示、試食し、本県のブースでは温海カブ、伝説のコメ「さわのはな」などを紹介した。スローフードジャパンは昨年6月に発足。全国に約40の支部がある。


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