ヤマガタンver9 > プラザ子ども演劇祭2013春【川西町】川西町フレンドリープラザ

Powered by samidare

▼プラザ子ども演劇祭2013春【川西町】川西町フレンドリープラザ

プラザ子ども演劇祭2013春【川西町】川西町フレンドリープラザ/
*******************




置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」です。


3月10日(日)に川西町フレンドリープラザにて『プラザ子ども演劇祭〜2013春〜』が開催されました。
置賜文化フォーラムも共催で、置賜地域の子ども芸術4団体による演技や語りが発表されました。


これから置賜文化フォーラムのプロジェクトとして「子ども伝統芸能」が始動いたします。
今回文化リスは「子ども伝統芸能」を詳しく知りたいと思い、演劇祭を取材させて頂きました。




出演団体は、



■めざみキッズ+!(飯豊町)
■伝国の杜 こども狂言クラブ(米沢市)
■たかはた地区語り部の会 こども語り部(高畠町)
■川西町フレンドリープラザ附属 子ども演劇教室(川西町)
※公演順



の置賜地域の子ども芸術4団体です。









演劇祭が始まり、川西町フレンドリープラザ附属 子ども演劇教室の生徒さんが司会を進行してくださいました。


まずは、飯豊町の「めざみキッズ+!」のみなさんの発表です。


― 本年度より気持ちを新たに、組織の名前に「+!」を追加しました。
月2回の練習ですが、子どもも親も、思いっきり体を動かし、大きな声で歌を歌うことを心掛けています。
少数ですが、3月のこの舞台を目標に頑張ってきました。
これまでの成果を精一杯発表したいと思います。










子ども達の一生懸命な姿を見ていたら感動してしまいました。
子ども達もとても楽しそうに踊っていたので、見ているこちらも嬉しい気分になりました。
踊りもお上手で、衣装がとても可愛かったです。




お次は、米沢市の「伝国の杜 こども狂言クラブ」のみなさんの発表です。


― 狂言は、400年以上も前から伝わり分かりやすくて面白い演劇です。
狂言師のお稽古では、セリフの意味を一緒に考えながら伝統的な発声や身体の動かし方をていねいに習います。
また、足袋や着物、袴などの扱いを通して和装文化にも親しんでいます。





小舞「宇治の晒」
http://youtu.be/Ck1QeYH90vQ


小舞「暁」
http://youtu.be/HdSsu7DNvl0


狂言「附子」
http://youtu.be/6N13zfs3AHA




狂言を初めて観たのですが、「附子」はとても面白かったです。
特に、太郎冠者と次郎冠者の二人の掛け合いが圧巻でした。


まだまだ若い狂言役者さん、立ち振る舞いが立派で、素晴らしかったです。


狂言の活動を行なっているのは、置賜では「こども狂言クラブ」だけです。
子どもから狂言を習うことは、珍しいと思います。


ご担当者の安部 理絵さんにもお話をお伺いしました。

「こども狂言クラブ」の子ども達は、習っているご兄弟(姉妹)の影響から自分もやってみたいと思い入会する方や、各イベントでの発表の様子を見て、自分からやりたいと志願される方が多いそうです。


東京から狂言師の山下浩一郎先生のご指導を受け、本格的な練習を重ねています。
今後の活動目標として、人数を増やして活動を続けていきたいとおっしゃっていました。


「狂言」は、どうしても京都の話が多いので、置賜にまつわる話を盛り込んだオリジナルの脚本をみんなで一緒に作り上げ、オリジナルの狂言をやることが夢と語ってくださりました。
来年度から再来年度にかけて実現したいとのことでした。
今後始動するそうなので、夢に向かって頑張って欲しいと文化リスも思います。


また、「こども狂言クラブ」では、入会者を募集しております。
新年度の参加申込期間は3月20日から4月末までとのことなので、
ご興味がある方は入会されてみてはいかがでしょうか。
対象は、小学生から大学生まで伝国の杜(米沢市)に通える方なら誰でも参加可能です。


そして、演目が終わった後に楽屋にお邪魔し、インタビューさせて頂きました。






Q. 「狂言」の活動のどんなところが好きですか?


― 人がやっていないことをやるのが魅力的で好きです。


Q. 「こども狂言クラブ」の活動を通して、楽しかったこと、嬉しかったこと、学んだことなどありますか?

― (狂言という)日本の伝統文化はすごいなぁと思うところです。
  稽古を通して、仲間たちとの触れ合いが楽しいです。



「こども狂言クラブ」を代表して、寒河江 碧さんにご質問させていただきました。
堂々たる舞台発表が素晴らしかったです。
今後も活動を頑張って欲しいと思います。
文化リスも今後も「こども狂言クラブ」を追っていきたいと思います。





次に、高畠町の「たかはた地区語り部の会 こども語り部」のみなさんの発表です。


置賜には、民話語りの伝統が受け継がれています。
置賜の民話は、宝記事「民話」にも掲載いたしておりますが、
大人だけでなく、子どもにも民話の伝統文化の継承者として「こども語り部」の育成をおこなっております。


「こども語り部」は、高畠小学校の語り部希望の子ども達が集まり、4年前に始動しました。
4年間ずっと続けている方もいるので、4年間となるとベテランで民話語りにも慣れ、とてもお上手だそうです。
活動を続けていくうちに人前での発表にも慣れていくのですね。

公民館で練習し、敬老会・文化祭などの地域の行事や小学校で発表し、みなさんに喜ばれています。







民話「人間の寿命」
http://youtu.be/YIQmRO1BKPM




「こども語り部」の12名の子ども達が一人一話ずつ、とんち話・笑い話・人情話などを発表しました。


普段は、イベントごとに不定期で練習をしているそうです。
不定期の活動にも関わらず、長い民話をすらすらと置賜訛りで上手に語っていてとても感心しました。


民話を聞いていると、置賜にはこんなに沢山の民話があるんだなとしみじみ思いました。
聞いてみると、とても面白いものです。


ほとんどの民話は、「むが〜しむがし」から始まり、最後には必ず「とーびんと。」と言います。
文化リスも民話語りがちょっとしてみたくなりました。



楽屋にもお邪魔させて頂き、ご指導者の井田 操子さんからお話をお伺いしました。
また、代表して安部 司(つかさ)くん(小学四年生)にインタビューさせて頂きました。
ご協力ありがとうございました。







Q. 「こども語り部」の活動のどんなところが好きですか?

― 語っている民話の物語が面白いから、好きです。


Q. 「こども語り部」の活動を通して、楽しかったこと、嬉しかったこと、学んだことなどありますか?


― 昔の人に(民話などを)教えてもらえることや、交流することが多いのでそういうところが好きです。
  活動を通して、いろいろと指導や注意されたりすることなど、学びました。




純粋無垢な笑顔にこちらまで嬉しくなります。
司くんの民話語りはとてもお上手でした。
これからも頑張って欲しいです。




最後は、川西町の「川西町フレンドリープラザ附属 子ども演劇教室」のみなさんです。


― 歌やダンス、ことば遊びを通して、ことばをきちんと伝え、表現する楽しさを学んでいます。
今年は小学2年生から中学2年生までの13名が稽古に励んでいます。
今回の演目は、演劇教室を指導している佐藤満徳さんが、参加している子どもたちとの会話の中から想を得て当て書きしたオリジナル脚本<裏山は宝の山>です。
昨年秋に定期公演で演じたこのお芝居を更にスケールアップしてご披露します。





「世界中のこどもたちが」
http://youtu.be/Hmb1IhLeXJM




演目の内容も面白かったです。
各団体さんの演目が続くうちに感動を覚えました。
最後は、「川西町フレンドリープラザ附属子ども演劇教室」さんの発表だったのですが、ホール中に広がる子ども達の歌声って良いですよね。
子どもの歌声ってどうしてあんなに心に響くのでしょう。

演目が終わったあとは、最後に出演団体さん全員で合唱曲「ビリーブ」を歌って幕が下りました。



演劇祭を観終わって、自分が子どもだった頃は何だったかなとふと懐かしみました。
子ども時代は一生に一度しかありません。
キラキラと輝ける頃がそこにはあります。
純粋な心で大きく成長していって欲しいと思いました。
だからこそ、「子ども伝統芸能」をきっちり情報発信したいと思います。
今回取材に行って本当に良かったです。










■各団体お問合せ先


【伝国の杜こども狂言クラブ】
伝国の杜 置賜文化ホール 0238-26-2666


【めざみキッズ+!】
飯豊町役場 総務企画課総合政策室 0238-72-2111


【たかはた地区語り部の会 こども語り部】
高畠地区公民館 0238-52-4492


【川西町フレンドリープラザ附属 子ども演劇教室】
川西町フレンドリープラザ 0238-46-3311






たっぷり取材させて頂いたので、記事も長くなってしまいました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。










2013/03/14 15:00 (C) 置賜文化フォーラム
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る