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▼こころの復興 スイス音楽祭 エピソード その2

こころの復興 スイス音楽祭 エピソード その2/
ウッドフラワーのリング

南陽市文化会館オープンを記念し10月に行われたクラフト教室で披露した経木のオーナメント「ウッドフラワー」。I代表が試作を繰り返し開発した他にない自然な風合いのオーナメントとなった。
スイス音楽祭に向けて合奏練習をしていた時、たまたま横にあったウッドフラワーのリースをアルプホルンのベルに当ててみた。「コレ、いいんでねェ」ということで、急遽、ホルンに全員付けて演奏することになった。

全国からアルプホルン愛好団体が集まる中で、いかに特徴を出そうか思案していた。演奏で叶わないなら見た目で目立とうという魂胆だ。いつもの苦し紛れの思いつきだった。

時間がなく、新地町に向かう21日午前にようやく30輪ほどが出来た。I代表はベルの外径にぴったりの木の輪を4つ作って持ってきた。そのリングにそれぞれ5輪ほど飾りつけて完成。早速ベルに付けて吹いてみる。少し音程が変わるかとの心配があったが、それ以上に音が相当こもってしまう。予想外の結果にIは、「止め、ヤメ!」と接着した花をむしり始める。せっかくここまで作って取りやめるのは悔しい。諦めの悪いYは慌ててそれを制止し、内側に掛かる大きい花びらだけを抜きとって再度試奏する。「これならイケますよ!」 Yが付けた大きな花びらが開口部に被っていたのだ。



当日の演奏会場では花飾りのついたホルンが予想通り注目の的となった。たくさんの方が近づいて写真を撮っていた。

終演後ロビーでリングを外しホルンをしまっていると、ホールを出てきたスイス大使がメンバーのN子に近寄ってきて、
「ビューティフル」 「ア・リ・ガ・ト・ウ」  と声を掛けて頂いた。
(N子は53本の合同演奏で立ち位置が大使の目の前だった)

苦し紛れの思いつきは大成功だった。


【在日スイス特命全権大使ウルス バーベル氏】


※ウルス バーベルスイス大使のスピーチより
「スイス伝統楽器のアルプホルンは人と自然を繋ぐ象徴です。そして人と人をつなぐ役割をもつ大切な楽器です。・・・」

印象に残ったスピーチでした。スイス万歳!!


【53本の合同演奏 花飾りを付けたホルンはひときわ目立つ】


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