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▼「育む」という小学校の教育

「育む」という小学校の教育/

 学校のあちらこちらに、心が和む季節ごとの掲示があります。

 生活科を通して、

 学級活動を通して、育んでいます。この3年生の授業は、学校全体で今取り組んでいる「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」の授業です。幼いほどに、本能で感じたままに他の人にひどい言葉を言う子もいます。まだ他の人の気持ちがわからないことや、自分本位だからです。だから、このような授業を何度も何度も行って、心を育てます。大人だって、人の悪口を言う人も多いのですから、子どもはなおさらです。完璧な人なんて、世の中にはいません。でも、こういう「修行」(大袈裟ですが)を積むことによって、よりよい人間に近づけようとしています。道徳の授業と同じで、価値の押し付けではなく、考える時間を取ります。

 黒板に書いて、目に、心に焼きつけることもしています。

 読み聞かせは、心を深〜くする時間です。

 学級のスローガンを考えることも、みんなで完成させることも、世の中に出て様々な人とコミュニケーションをとりながら社会を作っていくことができる人を育てる大事なことです。

 図工の時間、地域学校協働活動推進員の方が、ちょこっと美術の神髄を教えてくださいました。

 「上手下手は関係ないよ。自分の描きたいことを大きく描きなさい。」一人ひとり回って教えてくださいました。

 

 

 さて、「最近、お母さんとけんかばかり・・。」と話していた子どもがいました。なんとその子は、お母さんと手をつないだ絵を描いていました。(ああ、本当はお母さんと仲直りしたいのね!)そう思いました。すると、それを知らない推進員さんが、「いいねえ、その絵!つないだ手を、大きく描きなさい!」と言ってくださいました。その子は、何を感じたでしょう!そしてその作品はどのようにしあがるのか、とても楽しみです。

 

 みんな、悩みながらです。いいよ、思いつくまで考えて!

 子どもたちが、いろんなことを考え巡らせながらいる時間、やはり愛おしいものです。「育む」という言葉を大切にして、成長真っ最中の子どもたちに、そのしかけを、我々教職員は努力したいと思います。目線は、10年、20年先です。


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