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▼染織家 山岸幸一さん

yahooニュースのサイエンスに載ってましたのでご紹介いたします。


ベニバナなのに白い花 米沢の染織家発見、新種登録

 山形県特産のベニバナ「もがみべにばな」の中で、白い花を付ける特殊な株を米沢市赤崩の染織家山岸幸一さん(59)が発見、新しい種として農水省に申請した。検査の結果、同省はこの株を新種と認定、このほど「べにばな 保光」として品種登録証を発行した。「もがみべにばな」から派生した株が新種登録されたのは、国内初という。

 山岸さんは染色の原料採取用として、自宅近くの農地で約30年前からベニバナを栽培してきた。1996年、栽培していた数万本の中で、3本だけ白い花を付ける株があるのを偶然発見。新種の可能性が高いと考えた山岸さんは、数年かけて種としての特性を安定させ2002年、品種登録を申請した。

 「もがみべにばな」の祖先は、飛鳥時代に中国から渡来したとされる。平安時代に出羽地方に持ち込まれ、化粧品や染料の原料として栽培されてきた。在来種に比べ花がやや大きく、色も濃いのが特徴。

 新たに登録された新種は、姿、形は従来の「もがみべにばな」とほぼ同じで、色だけがオレンジでなく白色。農水省のホームページによると、在来種のベニバナで白色種が新種登録されたケースはあったが、育成者権はすでに消滅している。現在「白いベニバナ」として品種登録されているのは、山岸さんの新種だけ。

 白いベニバナは従来種と同様、食用にできるほか、通常のオレンジ色と合わせて観賞用としての用途が期待できる。どんな色素が採れるかは不明で、山岸さんが数年かけて染料としての耐久性などを確認するという。

 山岸さんは「品種登録まで長い時間がかかったが、今後は大事に育てていきたい。黄色かグレー系の色か、白い花からどんな色が出るか想像もつかないが、結果を楽しみにしている」と話している。

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