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▼所さんの大人の生活流儀

昨年12月23日の読売新聞の記事に、所さんの「大人の生活流儀〜ゆとりライフ編〜」という記事が載っていてとても感銘したので紹介する。

“クリエーティブに暮らすその秘訣は人との関わり”
 皆さん僕のことを「楽しそうに生きているな」って見ていると思うの。でもまあ、実際に楽しいですよね(笑)。ただそうやって暮らすにはまず、“社会のルールの中で世間の理屈通りに行動しない”これが大前提!決められた枠の中で自由に考えて乱暴に行動することは楽しい。“乱暴に”って言うと語弊があるけど、これこそがクリエーティブな生き方になると思うわけ。そうするといろんな発想ができる自分が素敵だなと思えてくるんだよね。
 でも自分ばかりじゃなくて、家族や仲間のことも大切じゃない。僕は毎朝必ず、かみさんに何かをしてあげたいたいと思うんだよね。ゴミを出すとかお茶の用意をしておくとか。彼女とは他人だから関わりを持たないと一緒にいる意味がないと思うの。もちろんドライブだってパチンコだってかみさんが行くと言ったら一緒に行くし、それがどんなことであっても関わりを持つことで安心して日々を送れる訳ですよ。それって一種の貯金みたいなものかな。関わりの貯金を一つでも作っておくと、乱暴でクリエーティブに暮らせるからね。
 あとね、自分が楽しかったことは家に持って帰る。言葉でもエッセンスでも何かを持って帰ることで、家がおもしろくなるのよ。仲間でもそう、状況をシェアするっていうのかな。笑顔ばっかりの団体って楽しいでしょ。そうすると自然に人が集まってくるし。そうした雰囲気作りが「あんな乱暴者だけど、本当は○○な人だから」ってみんなに理解してもらえるようになる。始めにそう言った関わりを大事に作っておかないとダメですね。一人関係ないからって本なんか読んでるヤツがいると注意しに行きますよ。違うところでやってくれってね(笑)。


“不便な生活の中にこそたくさんの幸せが見いだせる”
 僕は毎朝、8時頃起きて事務所に来て窓を開けて快適にしておくの。見回りじゃないけども夜は電気をつけるしね。自分では事務所の総務だと思っているの。こういう小さな雑用的なことをしていると自信がわいてくるんだよね。そうするとすごく自由に動けるようにもなる。実際はみんなのものなのに、ここは自分の支配下なんだって言う勘違いができるんですよ。
 総務的なことは家でもしますよ。電気系統は自分で修理してみるし、何もしないうちにプロに頼むのはただのメッセンジャーだからね。1回自分でやってみることでプロを疑わなくてもすむわけ。だからネジ回しとハサミとガムテープは手放せないかな(笑)。
 住まいについての僕の考え方を言えば、快適に管理された環境では幸せはなかなか探せなくて、実は不便な方がいいのかもしれない。最近の家はエアコンで制御されているから確かに快適だよね。でも外=「暑い」から家=「涼しい」の単純なやりとりで終わるような小さな幸せはすぐに消えちゃうし、不便なことをクリアにしていって快適になれた方が幸せは長続きするの。だから我が家はできるだけ風が通るようにしている。それが暑かったとしても、虫がいたとしても試行錯誤の後には必ず幸せを感じることができるんだよね。
 それとさあ、夏場で言えば最近は家の中に“涼しげ”なモノを感じなくなったでしょ。例えば、切りっぱなしのガラスなんてのは、視覚的にも涼を感じられる。つまり、イメージを大切にした空間作りも幸せを感じるためには必要だと思うんだよね。
 所流の生活流儀とは、不便を感じる生活の中に幸せを見いだすこと。これが日常をクリエーティブに生きる指針なんだよね。


これを読んで、本当に素敵だなあ、まったくその通りと感心した。日進月歩で進む経済社会の中で、最先端のモノの中で暮らすことが幸せかと言えばそうではないような気がする。心ある人間にとって、ほんの些細なことの中に幸せを見いだせる心豊かな生き方をしたいと思った。




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